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ドイツのショルツ首相が4日、週末のジョギング中に負傷したことを受けて眼帯を付けている写真を公表した。

交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)に写真を投稿し、ミーム(ジョークで作られた合成画像)を見るのが楽しみだ」などと記した。

報道官によると、顔にも傷を負い、数日から数週間は眼帯をする必要があるという。

ジョギングを日課としているショルツ氏は2日、ランニング中に転倒。3日の予定はキャンセルされた。

ジョギング中に転倒して顔を打撲したドイツのオラフ・ショルツ首相が4日、右目に眼帯を付けた写真を公開した。

ショルツ首相は2日、首都ベルリン近郊ポツダムの自宅近くで、ジョギング中に転倒した。

この影響で、翌3日の地方での選挙イベントをキャンセルした。しかし今後数日間は、予定されている多数の演説などに通常通り出席するという。

ショルツ氏は米ソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)に写真付きで、「実際よりひどく見える」と投稿した。

深刻な転倒ではなかったものの、目の周りや鼻、あごを負傷しているのがわかる。

ショルツ氏の報道官は、首相は「ご機嫌」だが見た目が「ボロボロ」だとし、今後数週間、人々に同氏の見た目に慣れてもらうために写真を公開したと説明した。

「海賊オラフ」

ミーム(インターネットで拡散される文言や画像、動画など)を楽しみにしている」と、ショルツ氏は投稿している。

ソーシャルメディアユーザーの中には、ショルツ氏のけがと連立政権内の対立を、冗談めかして結びつけている人もいる。

また、毎年大規模なカーニバルが開催されるケルン市のウェブサイトは、参加者たちに「海賊オラフ」の格好で来場してはどうかと提案している。

インターネット上には圧倒的に好意的なコメントが見られる。ドイツの有権者はショルツ氏の新たな海賊風イメージを気に入っているようだ。あるいは、話し下手だとドイツ国内で思われがちな指導者が、今回はまさに「けがの功名」でPRを成功させたことを、驚きつつも歓迎しているのかもしれない。

「低評価」の指導者

独公共放送ZDFによる8月の調査では、回答者の72%が、ショルツ氏はほかの政治家よりも、質問に対して直接回答しないという意見だった。同月にZDFが行った別の調査では、有権者の51%が首相に不満があると回答。満足しているとの回答は43%で、ドイツ首相としては低い支持率だった。

ショルツ氏の発言には繰り返しが多く、しかも決まり文句が多いと思われがちだ。また、政策については密室で決めて、その結果だけを公表することが多い。これは傲慢(ごうまん)かつ不透明な印象を与えるし、こなれたメディア対応をする他の政治家に比べて、ショルツ首相は堅苦しく古臭く見えることがあると批判されがちだ。

しかし、ショルツ氏にとって最大の問題は、連立政権の三つの政党が、どれもまったく異なる目標とイデオロギーを持っていることによる。インフレからロシアのウクライナ侵攻に至るまで、ドイツが数々の危機に直面する中、ぎすぎすした連立政権内の軋轢(あつれき)は深刻化しつつある。

この連立政権には、ドイツを改革するという野心的な計画がある。支持者たちは、ショルツ政権は過去2年間で、アンゲラ・メルケル前首相が16年間で行った以上の改革を推進してきたとしている。ただ、ビジネス寄りで低税率を掲げるリベラル政党・自由民主党(FDP)と、左派の緑の党との間で、定期的に争いが起きている。

ショルツ氏率いる社会民主党SPD)は、中道派の財務相経験者ショルツ氏よりも財政面で左寄りだ。そのためショルツ氏は自党のは党員ともしばしば意見が食い違う。こうした内紛に有権者はいらだち、支持率低下につながっている。

3日の最新世論調査では、仮にいま選挙が実施された場合、現政権の得票率は38%にとどまり、過半数を失うだろうという結果にが出た。SPDの支持率は18%にまで落ち込んでいる。かつては選挙で40%を獲得していた同党にとって、壊滅的な結果だ。

とはいえ、有権者は野党保守派を選んでいるわけでもない。これが、ショルツ氏にとって唯一の安心材料だ。首相の座を争う対抗馬、保守派のキリスト教民主同盟(CDU)党首フリードリッヒ・メルツ氏は、ショルツ氏以上に人気がない。

ドイツ政界の現在の暗いムードを考えると、今回の写真のおかげでショルツ氏にユーモアのセンスがあるとうかがえて、有権者は少しはほっと一息付けただろう。

#ドイツ(ショルツ首相・眼帯・「低評価」の指導者)

ギリシャの首都アテネにある世界遺産アクロポリス」への入場者数が4日から、1日2万人までに制限された。

アクロポリスパルテノン神殿で知られる都市国家遺跡。世界各地から多くの観光客が訪れるが、今後は予約サイトを通し、1時間の枠ごとに入場者を制限する。

メンドーニ文化相は先月、国内ラジオ局とのインタビューで、アクロポリスには毎日、最大2万3000人という「膨大な人数」が訪れていると指摘した。

同氏によると、アクロポリス入場時間は夜8時までだが、ほとんどの観光客が午前中に集中し、人の流れが滞って「不快な状況」を招いてきた。

制限システムは今のところ試験段階で、正式には来年4月に導入される見通し。過密状態を避けて、遺跡の安全と保全を図る。

アクロポリスはこの夏、欧州を襲った記録的な熱波の影響で一時閉鎖された。8月末には、山火事の煙に包まれる光景もみられた。

入場制限は4月以降、ギリシャ国内で電子チケット制を採用しているほかの遺跡にも適用される。

#オーバーツーリズム(ギリシャアクロポリス・入場制限・1日2万人まで)

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