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トルコの首都アンカラ内務省前で1日朝、自爆攻撃があった。過激派民族主義組織「クルド労働者党」(PKK)は、同組織とつながりのあるグループの犯行だとしている。トルコは同日夜、イラク北部のPKKの拠点を空爆したと発表した。

PKKは、1日朝にアンカラで起きた爆発について、自分たちとつながりのあるグループのメンバー1人が自爆したとしている。

もう1人の襲撃犯は警官に射殺された。警官2人が負傷した。

これに対しトルコは、20件の標的を空爆で破壊し、PKKの多くの過激派を「無力化」したと述べた。

トルコや欧州連合EU)、イギリス、アメリカは、PKKをテロ組織と見なしている。

PKKの拠点を空爆

トルコ国防省は、PKKが使用する洞窟や貯蔵施設、地下壕などを標的に空爆を実施したと発表した。

同省はこの作戦について、「PKKやその他のテロリストを無力化し、我が国の市民や法執行機関に対するイラク北部からのテロ攻撃を防ぎ、我が国の国境の安全を確保するため」のものだと説明したと、AFP通信は伝えた。

クルド系通信社「ルダウ」は、空爆PKKの要塞(ようさい)とされるイラン国境近くのカンディル山を標的にしていたと報じた。

アンカラで自爆攻撃

アンカラのアタテュルク大通りで爆発が起きたのは、トルコ議会で新会期が始まる数時間前だった。

これが、議会に近い内務省を狙った理由だと、犯行を主張している「イモータル・バタリオン」(不死身の大隊)は述べている。

アンカラの爆発現場で作業する爆発物処理の専門家

攻撃は、1日午前9時30分ごろ、襲撃犯の1人が車から降り、警備の注意をそらすために内務省の建物に小型の爆発物を投げつけたことから始まった。

この後、もう1人の襲撃犯が内務省の門のそばにいた警備員に発砲し、自爆した。

最初の襲撃犯は走って内務省の敷地へ向かったが、警官によって直ちに射殺された。

警官1人が胸を撃たれ、別の警官は両足と片方の目を負傷した。

アリ・イェルリカヤ内相は記者団に対し、負傷者はいずれも命に別状はないと説明した。

トルコ治安当局の高官はBBCに対し、襲撃犯は9月30日、アンカラの南東約260キロの街カイセリで車をハイジャックしていたと明らかにした。

報道によると、犯人たちは車を運転していた24歳の獣医を射殺したとされる。

前出の高官は、容疑者がどこから来たのかを特定するため、カイセリからシリア国境までのエリアに設置された監視カメラの映像の見直しを行っているとした。

トルコ議会で新会期が始まる数時間前に自爆攻撃があった。画像は現場周辺の様子

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、議会の開会演説で、この攻撃は「テロの最後の騒ぎ」だと述べた。

「我が国の市民の平和と安全を狙った卑劣な者たちは、目的を達成できなかった。今後もそれを達成することはないだろう」

クルド人武装勢力との対立

クルド人武装勢力は当局から強い圧力を受けている。当局は同勢力の指導者を投獄し、トルコ国内と、シリアとイラク国内にある拠点に対して軍事作戦を行っている。

マルクス・レーニン主義に基づく過激派民族主義組織PKKは、1970年代後半に設立された。1984年にはトルコ政府に対する武装闘争を開始し、トルコ国内でのクルド人の独立国家樹立を求めた。

1990年代には、独立国家樹立の要求を後退させ、クルド人自治権の拡大を求めるようになった。この紛争では4万人以上が死亡している。

その後、2年間の停戦に入ったものの、2015年7月に戦闘が再燃した。

#トルコ(シリア北部・クルド人武装勢力拠点・空爆

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