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神戸市の中心部、三宮にある地下道の出入り口。少し変わった形をしています。
この出入り口、人気アニメ「ドラえもん」に登場する“ひみつ道具”に外観が似ているとして、長年親しまれてきましたが、撤去が決まり、11月6日に閉鎖されました。

周辺再整備で閉鎖と撤去決まる
神戸市の三宮にある地下道との連絡口となっている、「A14」の出入り口。

形を見て「あー、あれに似てるー」と思われた方もいるかもしれません。

この出入り口は、その形が「ドラえもん」に登場するひみつ道具に似ているとして、“ガリバートンネル”と呼ばれ、親しまれてきました。

出入り口はJR三ノ宮駅の南側にあり、地下の飲食店街のほか、商業施設などがある幹線道路を挟んだエリアにつながっていて、午前7時から午後11時まで通ることができました。

しかし、周辺の再整備に伴う駅ビル工事の場所を確保するため、閉鎖と撤去が決まりました。

いつできた?図面や明確な記録は残らず
神戸市によりますと、地下道連絡口「A14出入り口」の、図面や、いつできたかなどを明確に示す記録は、残っていないということです。

ただ、近くの百貨店が開業した昭和8年(1933年)に周辺を撮影した写真には、連絡口が写っているということで、昭和20年(1945年)にあった神戸空襲なども乗り越えてきたとみられます。

かつては同じような形をした連絡口が4つあり、もともとは路面電車の乗り場に安全に向かう目的で建てられたとみられるということです。

昭和40年(1965年)に地下街「さんちか」が整備されると、地下街につながる連絡口としても稼働し、市民の生活にとって大切な役割を果たしました。

昭和46年(1971年)、路面電車の廃止にともなって道路中央にあった連絡口が閉鎖されました。

そして、三宮周辺の再整備にともなう駅ビルの工事の場所を確保するため、1つだけ残っていた連絡口も閉鎖が決まりました。

最終日には多くの人が
ガリバートンネル”の最終日となった11月6日。

多くの人が訪れ、“トンネル”をくぐって地下道に入ったり、外観を写真に収めたりしていました。

中には涙を流す人の姿も見られました。

午後10時45分、担当者が扉を閉めて施錠すると、拍手をする人もいました。

芦屋市に住む20歳の男性
「自宅への帰り道として、この連絡口を使っていました。タイムスリップしたような気持ちにさせてくれる存在でした。閉鎖されるのはさみしいです」

神戸市内で働いているという30代の男性
「最後に見ようと思って来ました。私の中では三宮という街を象徴する建造物で、さみしい気持ちもありますが、しかたがないのかなという思いもあります」

生活を支える役目は 歩行者用デッキへ
ガリバートンネル”は、注目を集めただけでなく、三宮に長年あり続け、神戸空襲があった戦争も、阪神・淡路大震災も乗り越えて、地元の人たちの日々の生活を静かに支え続けてきました。

神戸市は、2029年度までに連絡口があった付近に歩行者用デッキを建設する計画だということで、担当者は「人が主役となる歩行者空間を整備し、市の玄関口としてふさわしい空間にしたい」としています。

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