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パキスタンで8日に実施された総選挙(下院、定数336)は、カーン元首相が支持する無所属候補者が264議席中93議席を獲得して首位となった。選挙委員会が最終結果を公表した。

カーン氏は国家機密漏えいなどの罪で収監されており、同氏が率いる最大野党パキスタン正義運動(PTI)の候補者はPTI候補としての出馬が認められず無所属として出馬した。

シャリフ元首相の与党「パキスタンイスラム教徒連盟シャリフ派」(PML─N)は75議席で2位だった。過半数に届かなかったものの、単独政党として最多の議席を獲得した。

今後は連立協議の行方や無所属候補者が小規模政党に参加できるかどうかが焦点となる。

総選挙を巡ってはカーン氏とシャリフ氏がそれぞれ勝利を宣言し、混迷が深まっていた。

パキスタンの総選挙は開票作業が終わり、クリケットの元スター選手で拘束が続く、カーン元首相が率いる野党系の候補らが最も多い議席を獲得しました。ただ、過半数には届かず、与党側が連立協議を本格化させていて、今後の交渉の行方が焦点となっています。

パキスタンの総選挙はクリケットの元スター選手で若者からの人気が高い野党、「正義運動」を率いるカーン元首相が汚職の罪などで有罪判決を受けて拘束され立候補できなくなり、党の候補者も無所属での立候補を余儀なくされるなか今月8日行われました。

選挙戦では軍と良好な関係を持つとされるシャリフ元首相が率いる与党、「イスラム教徒連盟シャリフ派」が再び政権を担うのかどうか、注目されていました。

選挙管理委員会は11日、開票作業が終わり、266の選挙区のうち▽カーン氏率いる野党系の候補者を中心とした無所属が最も多い、101議席を獲得し▽シャリフ氏の与党の75議席を上回ったと発表しました。

「正義運動」は、一部の選挙区で落選したとされる候補者の票が実際よりも少なく発表されているとして裁判所などに異議を申し立て、抗議活動を行っていて、最終的な議席数の確定には時間がかかるとみられます。

一方、現地メディアによりますと、いずれの政党も過半数に届かず、単独での政権樹立ができない中、シャリフ氏の与党は、これまで連立を組んでいた「人民党」などと連立協議を本格化させていて、今後の交渉の行方が焦点となっています。

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残る22議席をすべて獲得したとしても、シャリフ元首相率いるPML-NやPPPがリードを奪うには足りない。ただ、3大政党はいずれも過半数の169議席を獲得できない見通しで、単独政権樹立は不可能となる。次期首相に誰が選ばれるのかは不透明な状況だ。

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