https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で、弁護側の専門家に対する証人尋問が行われ、最大の争点である「5点の衣類」に付いた血痕の色をめぐって、検察側の鑑定結果に反論しました。

58年前の1966年に今の静岡市清水区でみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審は静岡地方裁判所で11回目の審理が開かれ、25日に続いて専門家の証人尋問が行われました。

再審では、事件の発生から1年2か月後に現場近くのみそタンクから見つかった、「5点の衣類」に付いていた血痕に赤みが残っていたことが不自然かどうかが最大の争点になっています。

25日は、弁護側の依頼で鑑定を行った旭川医科大学の清水惠子教授など法医学や物理化学の専門家への証人尋問が行われました。

この中で清水教授は、「体の外に出た血液が黒ずんでいくのは普遍的な科学現象で、赤みを帯びたままというのは通常起こりえない」と述べました。

そのうえで、検察が依頼した法医学者7人がまとめた「共同鑑定書」で、「赤みが残っていた可能性は否定できない」と結論づけたことについて、清水教授は「抽象的な論に過ぎず、仮説の域を出ない。われわれの実験では、1年以上みそに漬けた血痕の赤みが残ることはない」と反論しました。

27日は、検察側と弁護側の合わせて5人の専門家が一堂に会して質問を受ける、「対質」と呼ばれる尋問が行われます。

d1021.hatenadiary.jp