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イギリスで行われた地方選挙でスナク首相率いる与党・保守党が議席を大きく減らし、地元メディアは来年1月までに行われる総選挙で最大野党の労働党が第一党になるという分析を伝えています。

イギリスのイングランドでは2日、首都ロンドンを含む11の市長選挙と、107の自治体の議会選挙などが行われました。

公共放送BBCによりますと、このうち議会選挙は100の自治体の開票が終わった3日夜の時点で、与党・保守党が議席数を400以上減らし、議席過半数を占める自治体は選挙前の13から5に減少しました。

これに対し、最大野党の労働党は170議席近く増やし、48の自治体で議席過半数を占めました。

また、同じ日に行われたイギリス中西部、ブラックプールでの下院の補欠選挙や、スナク首相の選挙区を含む中部ノースヨークシャー州の市長選挙でも、いずれも労働党の候補が当選しました。

今回の選挙は、イギリスで来年1月までに行われる総選挙の行方を占うものとして注目されていましたが、経済の低迷などを背景に、14年間にわたって政権を握る保守党に対する有権者の不満が表れた形で、労働党のスターマー党首は総選挙の早期実施を求めました。

これに対してスナク首相は「総選挙では有権者はわれわれを支持するだろう」と強調しましたが、地元メディアはこの情勢が続けば総選挙では労働党が第一党になるという分析を伝えていて、スナク首相がいつ議会の解散に踏み切るかが焦点となります。

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