「受刑者のほうがよっぽど世の中を知ってるんだよ」福島刑務所で杉良太郎の“本音”が炸裂した瞬間
— 文春オンライン (@bunshun_online) May 4, 2024
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昨年の11月1日、福島県福島市の福島刑務所には、官服に身を包んだ杉良太郎(79)の姿があった。法務省の特別矯正監としての視察と指導のためだ。矯正監とは刑務官の階級のうち最上位にあたる。これまでも幾度となく、杉は全国の刑務所に足を運んできた。
杉と刑務所との接点は、60年以上前に遡る。歌手を夢見てのど自慢大会に出場していた15歳の頃、地元神戸の少年刑務所などを慰問したのが始まりだった。デビュー後も一日刑務所長を何度も務め、その功績を認められて、2008年には特別矯正監を委嘱される。長い歳月の中で育まれた法務官僚との交友は、時に杉の活動を支える力にもなっていた。
僕が法務官僚によく言っている言葉がある。
「遠山の金さんを見ているか」
金さんは、裁判官、検事総長、消防庁長官、法務省の矯正局長すべてを1人で兼ねているんだ。そして正しい判断をするために、普段から庶民に紛れて市井の情報を集めている。だから僕も、政治家や官僚のような影響力を持つ人たちと付き合う一方で、世間に名を知られていないけれど現場で奮闘してこの国を支えている人の所に行き、情報や喜怒哀楽を共有したい。そうじゃないと、現場の実情を知らないくせに分かったつもりになってしまうでしょう。それが一番嫌いだ。だから僕は、現場に行くことにこだわり続けている。