中国主席に「均衡の取れた貿易」要求、仏大統領と欧州委員長が会談 https://t.co/0fLwrmuypX
— ロイター (@ReutersJapan) May 6, 2024
フランスのマクロン大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長は6日、パリを訪問している中国の習近平国家主席と会談し、一段と均衡の取れた貿易を確保するよう求めたほか、ウクライナ戦争を終わらせるためにロシアに対する影響力を行使するよう要請した。
<通商問題>
マクロン氏は3者会談で、欧州と中国は特に貿易面での構造的な問題を解決する必要があると言及。「欧州の将来は、中国との関係を均衡の取れた形で一段と発展させられるかにかかっている」と述べた。フォンデアライエン委員長は、欧州の中国との関係は不平等な市場アクセスと中国の政府補助金によって損なわれていると指摘。会談後に記者団に対し、欧州連合(EU)は「中国の工業製品の大量過剰生産を吸収することはできない」とし、「市場を守るために必要な厳しい決断を躊躇(ちゅうちょ)しない」と語った。
習主席は会談に先立ち、中国は欧州との関係を外交政策の優先事項としているとし、「世界が新たな混乱と変化の時代に入る中、世界における重要な勢力として、中国と欧州はパートナーとしての立場を堅持し、対話と協力を維持しなくてはならない」と述べた。
中国国営メディアによると、習主席は会談でEUが「中国に対する正しい認識」を持つことを望むと述べた上で、経済、貿易摩擦を巡る問題は対話を通じて解決すべきとの考えに同意。同時に、比較優位の観点から見ても、世界市場の需要の観点から見ても「中国の過剰生産能力に関する問題」など存在しないと強調。中国とEUの協力は本質的には補完的かつ相互に利益をもたらすとした。
<ウクライナ戦争>
マクロン氏とフォンデアライエン氏はまた、ロシアによる侵攻を受けているウクライナに対するEUの揺るぎない支援を改めて表明した上で、習主席に対し戦争を終わらせるためにロシアに対する影響力を行使するよう求めた。フォンデアライエン氏は会談後記者団に対し「中国がロシアに対するあらゆる影響力を行使し、ウクライナに対する侵攻を終わらせることを期待している」と言及。マクロン氏は、ウクライナを巡る問題で中国との連携は極めて重要と述べた。
中国国営メディアによると、習主席は全ての関係者が早期停戦と欧州の平和回復、そしてこれ以上の緊張激化の回避を望んでいると言及。中国はウクライナの和平交渉を促進するためにこれまでずっと「精力的に」活動してきたと指摘した。中国はウクライナ危機を引き起こしておらず、またその当事者でもないと語った。
ロシアのプーチン大統領は7日に行われる通算5期目の就任式後の初の外遊として、5月下旬に中国を訪問する予定。
習主席はこのほか、イスラエル・パレスチナ紛争について、解決に向け、より広範かつ効果的で権威のある国際的な和平会議の開催を支援するためにEUと協力する用意があると言及。緊急の課題は可能な限り速やかに包括的な停戦を実現することであり、主な優先課題は人道支援を確保することだとした。
中仏首脳、イラン核問題の「政治的解決」訴え=中国国営メディア https://t.co/dQ6HZUyqBA
— ロイター (@ReutersJapan) May 7, 2024
中国の習近平国家主席とフランスのマクロン大統領は、イラン核問題の政治的解決を推進するコミットメントを再確認した。中国国営メディアが7日、共同声明の内容を伝えた。
両首脳はまた、イスラエルにおける2国家解決策の「具体的な実施」を求めたほか、ヨルダン川西岸でのイスラエルの入植地建設政策を非難した。
習氏は2日間の日程でフランスを訪問している。5年ぶりの欧州歴訪の一環。
仏大統領が中国主席に謝意、コニャック調査巡り「開かれた姿勢」 https://t.co/o4n6EmGzis
— ロイター (@ReutersJapan) May 7, 2024
フランスのマクロン大統領は6日、中国の習近平国家主席がブランデーの一種であるコニャックの反ダンピング(不当廉売)調査に「オープンな姿勢」を示したとして、謝意を表した。
マクロン氏はパリを訪問中の習氏との共同記者会見で、「習氏がコニャックに関する暫定措置に開かれた姿勢を示し、その導入を望まないとの意向に感謝する」と述べ、フランスは自国製品が引き続き中国市場にアクセスできるよう希望すると語った。
フランスの外交筋はロイターに、中国は調査が終了するまでフランス産コニャックに税や関税を課さないだろうと語った。
中国は1月、欧州連合(EU)から輸入されたブランデーに対する反ダンピング調査を開始。これについて一部に、中国製電気自動車(EV)を巡るEUの調査への対抗措置との見方がある。
ドイツ、インド太平洋に軍艦派遣 中台や南シナ海緊張で https://t.co/lUzy8Y5pvw
— ロイター (@ReutersJapan) May 7, 2024
ドイツは7日、インド太平洋地域に軍艦2隻を派遣した。中台関係や南シナ海を巡る緊張が高まる中、軍事プレゼンスを強化する。
ピストリウス国防相はドイツ北部の海軍基地ウィルヘルムスハーフェンで記者団に、こうした緊張が航行の自由と貿易ルートの自由な通航を圧迫していると指摘。「国際的なルールに基づく秩序を支持するためにインド太平洋で存在感を示さないという選択肢はドイツにない。プレゼンスが重要だ」と述べた。
欧州の対外貿易の約40%は南シナ海を経由している。
ドイツはウィルヘルムスハーフェンから補給艦を、スペインのロタ港からフリゲート艦を派遣した。南シナ海を通過する予定だが、ピストリウス氏は台湾海峡を通過するかについては「同盟国の海軍艦船が通過しており、明らかに選択肢だが、まだ決定は下していない」としている。
台湾海峡を通過すれば、ドイツの主要貿易相手国である中国が反発するのは必至とみられる。
#ドイツ(インド太平洋・軍艦派遣)
#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制
ドイツ海軍艦艇 日本含むインド太平洋地域へ出港 共同訓練予定https://t.co/dfIIphV3WG #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) May 8, 2024
ドイツ政府は、海洋進出の動きを強める中国を念頭にことしの夏にかけて日本を含むインド太平洋地域に海軍と空軍を同時期に派遣することにしていてこのうち海軍の艦艇が7日、ドイツの港を出発しました。
ドイツ北部ウィルヘルムスハーフェンでは7日、インド太平洋地域へ派遣される海軍の補給艦の出港式が行われ、ピストリウス国防相も出席しました。
補給艦は、フリゲート艦と合流しこの夏、アメリカ軍が主催する多国間の軍事演習に参加したあと、8月には日本へ向かい海上自衛隊との共同訓練も予定しているということです。
ドイツ政府は、海洋進出の動きを強める中国を念頭にインド太平洋地域への関与を強化する方針を打ち出し、2021年から軍の派遣を始めています。
ことしは、海軍だけでなく空軍も同時期に派遣することにしていて空軍は、6月中旬から8月中旬にかけて戦闘機などを派遣し日本で航空自衛隊との共同訓練も予定しています。
ドイツ軍は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、バルト海などでのロシアへの警戒活動の負担が増しています。
ただ、ピストリウス国防相はインド太平洋地域の安全も重要だとした上で「関係国とのパートナーシップを強化し、信頼され存在感のある立場を確固たるものにしたい」と派遣の意義を強調しました。
#EU