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国際親善のためイギリスを公式訪問している天皇陛下は、ロンドンにある世界的な金融街「シティ」の代表らが主催する歓迎の晩さん会に臨まれました。

天皇陛下は、現地時間の26日午後、ロンドン中心部にありチャールズ国王が総長を務める世界屈指の音楽大学を訪ねられました。

ここでは、日本を含む50か国以上の学生900人以上が演奏や作曲などを学んでいます。

天皇陛下は最先端の技術でコンサートホールなどの映像や音響を再現できる施設で、学生らの演奏を鑑賞されました。

このあと、現地時間の午後8時すぎからはロンドンの金融街「シティ」にある市庁舎で、歓迎の晩さん会に臨まれ、チャールズ国王の弟のエドワード王子などおよそ650人が出席しました。

天皇陛下はおことばの中で留学当初お金の扱いに慣れず、財布にたまったコインをいっぺんに落としてしまい慌てた際に、周りの人たちが手分けして拾ってくれた思い出を披露し「英国の人たちの優しさに触れすがすがしい気分になりました」などと話されました。

そして日英両国の人々が人とのつながりを大切にし、先人が築いてきたものを踏まえ自然や科学、文化・芸術などから発想を得ながら新たな技術も柔軟に取り入れさまざまな課題の解決に取り組んできたとしたうえで、「今回の私たちの英国訪問を通じて、両国の人々が、長年にわたる人と人とのつながりに裏打ちされた友好親善の絆を再確認するとともに、人類共通の課題の解決のためのリーダーシップを次世代へとつないでいく機会となれば幸いです」と述べられました。

天皇皇后両陛下は、現地時間の27日午前、バッキンガム宮殿を訪ねてチャールズ国王夫妻にお別れのあいさつをし、国賓としての日程を終えられます。

国際親善のためイギリスを公式訪問している天皇皇后両陛下は、国賓としての公式日程の締めくくりとして、首都ロンドンのバッキンガム宮殿を訪ねてチャールズ国王夫妻にお別れのあいさつをされました。

チャールズ国王からの招待を受けイギリスを訪問している両陛下は、現地時間27日午前10時前にバッキンガム宮殿を訪ねられました。

7日間のイギリス滞在のうち25日から3日間が国賓としての滞在期間で、両陛下はこの間、歓迎式典や馬車でのパレード、それに晩さん会などの歓迎行事に臨まれました。

天皇陛下と皇后さまは、宮殿のエントランスで、チャールズ国王とカミラ王妃とそれぞれにこやかにことばを交わし、握手をするなどして、お別れのあいさつをされました。

そして、車に乗って宮殿を後にし、国賓としての公式日程を終えられました。

このあと両陛下は、ロンドン東部にある子どもに関連する芸術作品や文学作品、それにおもちゃなどを集めた博物館を訪ねられました。

両陛下は、ロンドンの日本人学校に通う子どもたちからブロックを使って作った作品について話を聞き「すごくよくできている」とか「みんなで考えたのね」などとことばをかけられていました。

さらにこのあと、時折質問しことばを交わしながら、イギリスの子どもたちが折り紙を楽しむ様子をご覧になりました。

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