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米連邦最高裁は27日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する西部アイダホ州の州法を巡る訴訟で、緊急を要する場合には中絶を認めるべきとの判断を下した。ただ、中絶禁止の是非については判断を示さなかった。

判決は6対3での決定で、アイダホ州の中絶禁止法について、医師が必要性を認めた患者に緊急的な措置を取ることを義務付ける連邦法「EMTALA」を順守すべきとする下級審の判断を支持した。バイデン政権は、州法よりもEMTALAが優先されるとして、アイダホ州を提訴していた。

保守派判事6人のうち3人が反対した。

同判断を巡っては、最高裁が26日に誤って判決に関する文書を一部ウェブサイトに掲載。ブルームバーグがこの情報を基に、判決見通しを報じていた。

バイデン大統領は声明で、最高裁の判断を受け、「下級裁判所に差し戻される間、アイダホ州の女性は必要な緊急医療を受けられるようになる」と述べた。

さらに「女性が必要な治療を拒否されたり、治療を受けるために自分の州を離れることを強いられるべきでない。米国では決してそのようなことは起きてはならない」と強調。しかし、最高裁が2022年に「ロー対ウェイド(1973年の人工妊娠中絶の権利を認めた判決)を覆してから、全米で起こっていることだ」と非難し、11月の大統領選で争点となる中絶問題を前面に押し出した。

アメリカの連邦最高裁判所は人工妊娠中絶を事実上、禁止している西部アイダホ州の州法をめぐって緊急性がある場合には当面、中絶を認めるべきだという判断を示しました。バイデン政権の主張が一部通った形で、バイデン大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会でも議題となりそうです。

この裁判は人工妊娠中絶を事実上、禁止しているアイダホ州の州法について、緊急性がある場合には医療を提供することを義務づけた連邦法に違反しているとしてバイデン政権が差し止めを求めていたものです。

連邦最高裁判所は27日、州法が連邦法に違反しているかどうかについては踏み込まなかったものの、緊急性がある場合には当面、中絶を認めるべきだという判断を示しました。

バイデン政権の主張が一部通った形です。

バイデン大統領は声明を発表し、各地で中絶規制が強化されているのは野党・共和党の責任だと非難したうえで「私やハリス副大統領は女性の権利のために闘い続ける」と強調しました。

中絶は秋の大統領選挙においても争点の1つとなっていて、日本時間の28日行われるバイデン大統領と、返り咲きをねらうトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会でも議題となりそうです。

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アメリカの連邦最高裁判所は政府が進める大気汚染対策について、当面、差し止める判断を示しました。バイデン政権は気候変動対策を看板政策に掲げていて、秋の大統領選挙を前に痛手となる可能性もあります。

この裁判は政府機関の環境保護局が州をまたいだ大気汚染を防ぐための火力発電所などから出る汚染物質の規制について、中西部オハイオ州など共和党主導の3つの州や鉄鋼などの産業団体が高いコストがかかるなどとして提訴していたものです。

これについて連邦最高裁判所は27日、裁判が首都ワシントンにある連邦控訴裁で審理される間、環境保護局の規制を差し止める判断を示しました。

バイデン政権は気候変動対策を看板政策に掲げていますが、連邦最高裁はおととしにも政府が進める火力発電の排ガス規制をめぐり、規制を決める権限は連邦議会にあるとして政府の権限を縮小する判断を示しています。

11月に大統領選挙を控える中、今回の判断がバイデン大統領にとって痛手となる可能性もあります。

11月の米大統領選に向け、民主党のバイデン現大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)によるテレビ討論会が東部時間27日午後9時(日本時間28日午前10時)に行われる。

現職の大統領と大統領経験者の間で行われるTV討論は初めて。CNNが90分間にわたって放送する。

世論調査では支持率が拮抗しており、両氏ともに自身の統率力を示すとともに発言ミスを回避し、相手からリードを奪いたい考えだ。

高齢で能力が鈍っているとの指摘を受けているバイデン氏は27日午後にアトランタ入り。アドバイザーによると、中絶の権利を脅かす存在であり、民主主義の規範に対する危険人物としてトランプ氏を印象付けるほか、同氏在任時の混乱を有権者に思い起こさせる意向だ。

不倫口止め料不正会計処理事件で有罪評決を受けたトランプ氏もジョージア州に到着。側近によると、現政権下のインフレ高進と移民不法入国問題に焦点を当て、ガザとウクライナで戦争が起きる中、バイデン氏の世界的リーダーシップにも疑問を呈する見込み。

11月の米大統領選を前に、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が27日に行う初のテレビ討論会を巡り、ホワイトハウス記者協会(WHCA)は、主催するCNNテレビが各メディアの大統領番記者が会場に入るのを拒否していることに強い懸念を表明した。

 大統領番記者ホワイトハウスから取材許可証をもらって、国内外で常に大統領に同行しながらその一挙手一投足を報道する役割があり、重大なイベントの現場への立ち入りが禁じられるのは極めて異例。

 WHCA幹事を務めるケリー・オドネル氏は声明で番記者たちをスタジオに入れてほしいというわれわれの繰り返しの要請をCNNが断っていることを、WHCAは深く懸念している」と述べ、番記者は不測の事態が起きた場合、レンズやテレビ画像を通してではなく、現場で直接目撃してその事態の意味や自らの知見を提供するのが仕事だと強調した。

 さらにオドネル氏は、バイデン氏とトランプ氏のどちらもWHCAの要請には同意していると付け加えた。

 CNNは、コマーシャル放送中のみ番記者1名がスタジオに入って現場を見ることと、カメラマンの立ち入りは許可している。

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CNN Presidential Debate: President Joe Biden and former President Donald Trump

CNNが主催する2024年大統領選で最初の討論会が始まった。現職のバイデン大統領とトランプ前大統領が論戦を繰り広げる。討論会のステージに入った両候補が握手をする場面はなかった。

バイデン、トランプ両氏はさまざまな論点に言及するとみられている。

今回の討論会は米国の歴史上、最も早い時期に行われる。本選の候補によるテレビ討論会はこれまで常に、9月か10月上旬に始まってきた。この伝統は1960年にジョン・F・ケネディニクソン両氏の間で行われた最初のテレビ討論会にさかのぼる。

候補者の発言中を除き、マイクはオフにされる。事前に準備したメモなどの使用は認められない。候補者にはペンと紙、水が渡される。

11月の米大統領選に向けた大統領候補による討論会が27日、始まった。司会が最初に取り上げた国内経済について、バイデン大統領は拡大しており、過去にほとんど例を見ないほど好調だとの認識を表明。ただ再三発言しているように、まだやるべきことはあると述べた。

一方でトランプ前大統領は「経済は崩壊している」とし、完全な無秩序状態にあると指摘。ウィスコンシン州で開いた選挙集会での発言を繰り返した。

現時点で、米国経済は底堅さを示している。国内総生産(GDP)は昨年3.1%増と力強い成長を記録した後、今年の1~3月期に減速した。失業率は4%で、新規の失業手当はこの数週間で増加傾向にあるが、依然として新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)前の水準を維持している。

米国経済にとって現在の最大の逆風は高インフレの継続だ。インフレ率は米連邦準備制度理事会FRB)の定める目標の2%を依然として上回っている。消費者物価指数(CPI)は現時点で年率3.3%となっている。

現在行われている米大統領選討論会で、両候補がウクライナ侵攻について議論している。

ロシアのプーチン大統領は今月初め、国際法に違反して併合すると表明したウクライナ南部と東部の四つの地域からウクライナ軍を撤退させるという独自の和平案を改めて表明。ウクライナに対しては北大西洋条約機構NATO)への加盟を断念するよう要求している。

バイデン米政権はウクライナの防衛を着実に支援してきた。米国は先ごろ、ウクライナへの新たな4億ドル(約640億円)の軍事支援計画を発表した。

トランプ氏は大統領在任中、NATOを「時代遅れ」と表現し、同機構の弱体化を望むプーチン氏に同調してきた。同氏は長年にわたりプーチン氏を称賛しており、2016年の大統領選へのロシアの介入をめぐっては米国の情報機関よりもプーチン氏の側に立った。

トランプ氏は以前、ウクライナでの戦争を終わらせると約束したが、その方法の詳細については明らかにしていない。ニューハンプシャー州で昨年行われた選挙イベントでは「私が大統領で勝利したらただちにロシアとウクライナの間の恐ろしい戦争を解決するだろう」と述べた。別の演説では、解決に「1日もかからない」と豪語している。

トランプ氏は27日、プーチン氏が提示した条件は「受け入れられない」と述べた。

現在行われている討論会で「プーチン大統領の条件は受け入れられるのか」と迫られると、トランプ氏は「いいえ、それらは受け入れられない」と回答した。

同氏は実現すればウクライナ戦争を終わらせると再び主張したが、どのように終わらせるかについての具体的な言及はなかった。

27日夜に行われたCNN主催の米大統領選討論会の冒頭、バイデン大統領が発話に苦慮する様子が複数回みられた。

バイデン氏は咳(せき)払いをしたり、咳込んだりする場面が何度もあった。これについて主治医は以前、胃酸の逆流によるものだとの見解を示していた。

主治医のケビン・オコナー医師は2月の健康診断後のメモで、バイデン氏は「胃食道逆流症の症状が時折見られ、頻繁に咳払いをする必要がある」と述べていた。

これらの症状は「通常、食後に悪化する」といい、バイデン氏は午前に「ペプシド」、夜に「ネキシウム」と呼ばれる薬を服用しているという。

バイデン氏は吃音(きつおん)に悩まされる場面もみられた。バイデン氏は吃音を公に認めており、このことは同氏に深い影響を及ぼしてきた。

バイデン氏は2020年2月に行われたCNN主催の対話集会で、「今でも時折、本当に疲れたとき」には吃音が出ると説明。「知能指数(IQ)には何の関係もない。その人の知性とは何の関係もない」などと述べていた。

バイデン大統領とトランプ前米大統領との討論会では、幅広いトピックについて議論が交わされた。

トランプ氏は、バイデン氏在任中の雇用増加はすべてコロナのパンデミック(世界的大流行)によるロックダウンからの「回復」によるものだと主張した。ただし、増加した雇用はすべて「回復」による雇用というわけではなく、人々がみな以前の仕事に戻ったわけではない。

両氏はインフレについて非難の応酬を繰り広げた。バイデン氏は自分が引き継いだ経済に一因があると批判した。これに対しトランプ氏は、バイデン氏が就任した当時、「ほとんどインフレはなかった」と反論した。

トランプ氏は、バイデン氏が実行したアフガニスタンからの米軍撤退を「わが国史上最も恥ずべき日」と断じた。

トランプ氏は自身が当選した場合、中絶薬の入手を阻止しないと述べ、中絶の規制は州が決定すべきだという立場を繰り返し表明した。バイデン氏は中絶を州の裁量に委ねるのは市民権の保護を州に委ねるようなものだと反論した。

バイデン氏はロー対ウェード事件の判例最高裁が覆したことについて「ひどいこと」だと非難。判例によって医師が「9カ月」の胎児を殺せるようになったとするトランプ氏の主張に「それはまったく事実ではない」と反論した。

バイデン氏は国境問題について、自身がまとめた超党派の国境対策法案が上院で否決されたことを強調。トランプ氏の移民家族を引き離す政策を非難した。トランプ氏は、バイデン氏の移民政策が米国の暴力犯罪の要因であるという以前の主張を繰り返した。

トランプ氏は、同氏の大統領在任中に退役軍人を「バカで負け犬」と呼んだかどうかについてのやりとりの中でバイデン氏の次男であるハンター・バイデン氏を持ち出した。

トランプ氏は2021年年1月6日に発生した連邦議会議事堂の襲撃事件について自身の行動と不作為について問われると、質問をかわそうとした後、「私には実質的に何もすることがなかったのは分かっていた。彼らは私に演説をするように頼んだ」と弁明した。

討論会を終え、民主党議員らは、バイデン氏の討論会でのパフォーマンスに絶望している。一部ではバイデン氏が党の候補者であり続けるべきかどうかという疑問が生じたほどだ。

バイデンは口を開けて何かをじっと見つめるような表情でステージに登場した。口調は途切れ途切れで、時折、考えを最後まで言い終えるのに苦労しているように見えた。民主党が優位に立っている中絶などの問題では譲歩する場面もみられた。

10年以上にわたりあらゆるレベルの選挙活動に携わってきたある人物は「バイデン氏が我々の候補者であるべきだと主張するのは難しい」と漏らした。

CNNが主催する2024年大統領選で最初の討論会が終わりを迎える中、トランプ前大統領の選対本部の責任者らは報道向けの発表でトランプ氏の勝利を宣言した。一方でバイデン大統領については「解雇されなくてはならない理由が具体的に明らかになった」と主張した。

トランプ氏の選対本部を統括するスージーワイルズ氏とクリス・ラシビタ氏は「今夜トランプ大統領が示した討論のパフォーマンスと勝利は歴史上最も偉大なものであり、同じく歴史上最も多くの有権者の聴衆に届いた」と強調。

「片やバイデン氏は、解雇されなくてはならない具体的な理由を露呈した。1週間にわたって休暇を取り、キャンプデービッドで討論会の準備をしたにもかかわらず、バイデン氏は経済と国境政策に関する自身の悲惨な実績を擁護することができなかった」と指摘した。

一方、民主党の関係者2人は、バイデン氏の討論のパフォーマンスについて懸念を表明。特にメディケア(高齢者向け保険)について論じる際、思考がつながらなくなった気配を見せたところで、関係者の一人は「全くいいところがない」と口にした。

その後の討論については、ポルノ女優とのスキャンダルなどでトランプ氏を攻撃する場面もあったと評価しつつ、相手のコメントを痛烈に批判する好機を捉えなかった点には疑問が残るとした。とりわけ人工妊娠中絶の問題に絡む議論では、追及が不十分だったとの見方を示唆した。

米国のハリス副大統領は27日夜、米国民が注目すべきなのはバイデン大統領が在任中に何を成し遂げてきたかであって、同日開催された大統領選討論会の壇上でのパフォーマンスではないと主張した。

ハリス氏はCNNのインタビューに答え、「私は3年半の実績について話している。それは歴史的なものだった」と述べた。

CNNの番組司会者は、今夜バイデン氏が壇上で見せた様子は、普段から同様に見られるものなのかと質問した。

これに対しハリス氏は、かねて説明しているようにバイデン氏は共和党民主党の歩み寄りを進めるという形で実績を残してきた人物であり、両党の和解が実現しない昨今、そうした手法には並外れたところがあると評価した。

またバイデン氏のそれ以外の実績として、北大西洋条約機構NATO)の連携強化や雇用の創出を挙げた。

27日に開かれた米大統領選討論会を視聴した登録済み有権者のうち、トランプ前大統領のパフォーマンスがより優れていたと回答したのは全体の67%だった。バイデン大統領のパフォーマンスがより優れていたとした33%を上回った。 CNNの委託を受けた調査会社SSRSによる世論調査の速報で明らかになった。

討論会の前、トランプ氏がより優れたパフォーマンスを見せると予想したのは55%、バイデン氏について同様の予想をしたのは45%だった。

調査対象となった討論会の視聴者は、全国の登録済み有権者と比較して、共和党を支持しやすい層がやや多い構成となっている。

それでも結果は前回2020年から変化した。当時、討論の視聴者らの目にはバイデン氏のパフォーマンスがトランプ氏を上回ったと映っていた。

27日の視聴者のうち、57%は国を率いるバイデン氏の能力にあまり信頼が持てないと答えた。トランプ氏に対する同様の回答は44%だった。討論会前の調査では、バイデン氏への信頼の欠如が55%、トランプ氏が47%だった。

逆に討論会を見てトランプ氏の指導力に大いに信頼が持てると回答したのは36%だったのに対し、バイデン氏への同様の評価は14%のみだった。

調査は討論会を視聴したという登録済み有権者565人を対象にテキストメッセージで実施した。標本誤差の範囲はプラスマイナス5.5パーセントポイント。

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Watch Live: Biden and Trump face off in first 2024 presidential debate, hosted by CNN

🔺嗄れ声バイデン
パニックに陥る民主党

🔺バイデンは、弱々しく、しわがれたような声を出していた…

🔺民主党が選挙戦の転換点になると期待していた最初の討論会では選挙戦のターニングポイントになることを民主党は期待していた…
POLITICO

🔺2024年大統領選討論会
バイデンはもう終わりだ…

🔺バイデンはつまずいた。

🔺ある著名な工作員🗣️公開大会の時だ。

🔺最初の討論会はジョー・バイデンにとっては大失敗だった。

🔺リベラル派はパニック

🔺バイデン衰退

🔺深いパニック
バイデンのディベートのパフォーマンス

🔺これまでのところ大失敗
🔺凍りつくバイデン

🔺バイデンの序盤討論会
民主党は「本格的パニック」に陥る

🔺民主党をつまずかせるバイデン

🔺プリーズ・ジョー、ノー

🔺討論会の壇上で炎上

🔺ソーシャルメディアで炎上

🔺深く、広く、そして非常に積極的な非常に攻撃的なパニック

🔺バイデンに退陣要求か…

🐸パニック。

11月の米大統領選に向け、民主党のバイデン現大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)が27日夜、初のテレビ討論会に臨み、経済や中絶、移民などを巡って応酬した。

序盤のバイデン氏は時折声がかすれ、言葉に詰まる場面もあった。討論が進むにつれ調子を取り戻し、中盤には不倫口止め料不正会計処理事件で有罪評決を受けたトランプ氏を「重罪人」と呼んだ。

これに対してトランプ氏は、バイデン氏の次男が銃不法購入を巡り有罪評決を受けたことを持ち出した。

また、移民が犯罪の波を引き起こし、民主党が子殺しを支持しているといった、これまでのような虚偽の主張を含む攻撃を次から次へと繰り広げた。

ホワイトハウス関係者2人によると、バイデン氏は風邪をひいていた。ただ同氏の調子が不安定だったことは、続投するには高齢過ぎるとの有権者の懸念を高める可能性がある。

ある大口献金者は、バイデン氏のパフォーマンスは「失格」だとし、8月の党大会を前に同氏に撤退を求める声が再び高まるだろうと述べた。

ハリス副大統領は討論会終了後にCNNに出演し、バイデン氏の序盤の調子がさえなかったことを認めたが、有権者は在任期間中のパフォーマンスに基づいてバイデン氏とトランプ氏を評価すべきだと指摘した。

「私は過去3年半のパフォーマンスを見てきた。この90分間について、あなた方と一晩中話すつもりはない」と司会者に語った。

ミシガン州立大学政治学教授マット・グロスマン氏は「明らかに最大の要因はバイデン氏が老けてかすれ声で、前回の選挙戦の時よりも一貫性がなくなって見えたことだ」と指摘。

「トランプ氏は支持を広げるようなことは特にしなかったが、バイデン氏の最大の弱点に関する人々の印象でそれがかすれていると思う」と話した。

<議会襲撃・中絶・移民で応酬>

トランプ氏は支持者の暴徒による2021年1月の連邦議会襲撃事件について問われると、一切の責任を認めず、逮捕された人々の多くは無実だと主張した。

バイデン氏は「この男には米国の民主主義のセンスがない」と嘲笑した。

また、ペンス前副大統領を含むトランプ政権で要職を務めたほぼ全員がトランプ氏を支持していないと指摘。同氏をよく知っているにもかかわらずに「なぜ彼らは支持しないのか?」と皮肉った。

さらに、保守派を連邦最高裁判事に指名することで人工妊娠中絶権の撤廃を可能にしたとしてトランプ氏を非難した。

トランプ氏は、中絶問題を各州に戻すことが正しい行動だと主張。バイデン氏が米南部国境の警備に失敗して多数の犯罪者が入国したと反撃し、「私はそれをバイデンの移民犯罪と呼んでいる」と述べた。

これに対しバイデン氏は「もう一度言うが、彼は誇張し、うそをついている」と訴えた。

<握手もせず不和あらわ>

討論会は無観客でCNNが1時間半にわたって放送した。発言時以外はマイクの音声を消す措置が取られた。

両氏は討論開始時に握手をしなかった。それ以外にも2人の不和が明らかになる場面は多く見られた。

互いを史上最悪の大統領とののしり合ったほか、バイデン氏はトランプ氏を「負け犬」、トランプ氏はバイデン氏を「災難」とそれぞれ呼んだ。

このほか経済を巡ってはバイデン氏は就任当初より物価が大幅に上昇したことを認める一方、コロナ流行を経て「事態を立て直した」と実績を強調した。

トランプ氏はコロナ禍前は自身の政権で「わが国史上最高(greatest)の経済」を謳歌していたと主張。コロナに伴う経済の急速な落ち込みがさらに悪化するのを防ぐために行動を起こしたと述べた。

2回目で最後となる討論会は9月に予定されている。

米大統領選に向けた27日の討論会ではウクライナパレスチナ自治区ガザにおける戦争についても応酬があった。

トランプ前大統領はウクライナ戦争について「もし真の大統領、プーチン(・ロシア大統領)に尊敬される大統領がいたら、彼は決してウクライナに侵攻しなかっただろう」と述べた。

一方、バイデン大統領はトランプ氏について「彼は自分が何を言っているのか分かっていない」と指摘。ガザにおけるイスラエルの戦争については自身の停戦計画をアピールするとともに世界で米国ほどイスラエルを支援してきた国はないと主張し、「われわれはイスラエルを救った」と語った。

トランプ氏は、自身が大統領であったなら「イスラエルが(イスラム組織)ハマスに侵攻されることは100万年なかっただろう」とする主張を繰り返した。

その上でバイデン氏について「彼はパレスチナ人のようになった。しかし彼ら(パレスチナ人)は彼を好きではない。なぜなら彼は非常に悪いパレスチナ人だからだ」と評した。

米大統領選に向け27日行われたテレビ討論会でバイデン大統領が見せた不安定なパフォーマンスに、民主党で動揺が広がった。一部の民主党員からは、候補者の交代という異例の措置が必要かもしれないとの見方も出ている。

討論会の序盤、バイデン氏は、時折声がかすれ、言葉に詰まる場面もあった。ホワイトハウス当局者は、声がかすれていたのは風邪をひいていたためと説明している。

バイデン氏の2020年選挙活動に携わった民主党関係者は、討論会は「大惨事だった」とし、「バイデン氏のパフォーマンスは失格だ」と述べた。同氏は、民主党候補を正式指名する8月の党大会が、第1回目の投票で党候補者が決まらず代議員らが話し合いで候補者を決める、ブローカード党大会になる可能性もあると指摘した。

一方、バイデン陣営の幹部らは、討論会の内容そのものに有権者は目を向けるべきだと指摘。ジェン・オマリー・ディロン選対委員長は、バイデン氏は「アメリカの将来について前向きで勝利をもたらすビジョン、つまり全ての米国民がアメリカンドリームを公平に実現できるというビジョン」を提示したと強調した。

11月5日の米大統領選に向けて、再選を目指すバイデン大統領とホワイトハウス返り咲きを狙うトランプ前大統領の最初の討論会が27日夜(28日午前)、ジョージア州アトランタのCNNのスタジオで聴衆なしで行われた。

  バイデン氏は討論会のやり取りで一時固まったように見えたり、同じことを繰り返したりする場面があったほか、自身の政権下で創出された雇用者数を言い間違えるなど失点があった。1500万人とする代わりに1万5000人と話した。

  現在81歳で米国史上最高齢の大統領であるバイデン氏を巡っては、当選しても次期4年の任期を務めることができるのか懸念があり、この日のぎこちないパフォーマンスは大統領選でトランプ氏を破ることができるのか、与党民主党内でも憂慮が深まることにつながりかねない。

  バイデン氏は今回の討論会で、不振にあえぐ再選に向けたキャンペーンの再活性化を狙ったが、その賭けは失敗に終わった形だ。

  民主党内では公式・非公式に警戒の声が上がるとともに、大統領の年齢や鋭敏さに関する懸念は行き過ぎだとして否定してきた選挙陣営への憤りが浮上しつつある。

  バイデン氏は27日夜、立候補を続ける意向を示したが、選挙戦にとどまるべきかどうか疑問の声も上がっている。民主党議員の1人は討論会終了直後、同党として候補者を他の人物に差し替えることについて議論する必要があるとの考えを匿名を条件に示した。

  これまで小幅ながらも着実なリードを保ってきたトランプ氏は、同日の討論会を経て明確に優位なポジションを確保したと見受けられる。

  トランプ氏もバイデン氏のこうした間違いに乗じる形で、「彼が言っていることは訳が分からない」などとやゆした。事情に詳しい複数の関係者は、バイデン氏は風邪をひいていると説明した。同氏は討論会で咳(せ)き込むこともあった。

  バイデン氏はインフレとの闘いを継続すると述べるとともに、一段と公正な税制を確保する必要があると語った。具体的には、社会保障制度を維持するために富裕層の負担を増やすべきだとした。

  ただ、トランプ氏に失点がなかったわけではない。米国民の間での医療用麻薬「オピオイド」中毒に関する質問に対し、同氏は移民問題やロシアで身柄を拘束されている米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)記者について語るなどした。

  虚偽や誇張の発言もあったほか、11月の大統領選の結果を受け入れることにコミットすることも拒んだ。

  その後、討論会で年齢について問われたバイデン氏はトランプ氏(78)について、「この人物は3歳若いのに、劣化が激しい」と答え、「私の実績を見てもらいたい」と返答。トランプ氏は「子供じみた振る舞いはやめよう」と反論した。

焦点の経済問題

  両氏はそれぞれ食料雑貨品や住宅費の上昇の責任は相手側にあると非難した。米有権者は投票判断に当たって経済問題を主な要素の一つと考えている。

  バイデン氏には力強い雇用の伸びといった追い風や、製造業・インフラへの投資に絡む実績があるにもかかわらず、家計への高インフレの打撃が響き、同氏の経済政策運営に有権者が懐疑的であることが世論調査で示されている。

  バイデン氏はトランプ前政権下の米経済について、「急降下の状態にあった」とし、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)への対応も「大きな不適際があった」などと振り返った。

  トランプ氏は大統領在任中の成果の一つとする減税に関し、株式市場の活況への道を開いたと擁護した。「過去最大規模の減税を実施し、規制撤廃も実現した」と胸を張った。

  討論会が行われている最中、ドルは円やメキシコ・ペソなどに対し上昇し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初来高値を更新した。

ドルがじり高-トランプ氏が米大統領選挙討論で優位との見方

議会襲撃事件

  トランプ氏は、2021年1月6日の同氏支持者による連邦議会議事堂襲撃事件の話題は避けようとし、バイデン氏はトランプ氏が議事堂に襲撃した支持者に対し何の介入もしなかったと批判した。

  バイデン氏はまた、トランプ氏が不倫口止め料を不正に処理したとして罪に問われている刑事裁判で、計34件の虚偽記載の罪について陪審員団がいずれも有罪の評決を下した点に言及した。

  トランプ氏はこれに対し、不法な銃購入・所持の罪でバイデン大統領の息子、ハンター・バイデン氏に対し、デラウェア州連邦裁判所の陪審員が有罪評決を下したことを取り上げた。

  ケネディ元大統領のめいで、バイデン氏の今年の一般教書演説にジル・バイデン大統領夫人が招待したマリア・シュライバー氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「今夜は多くの点で痛ましかった」とし、「民主党にはパニックが生じている」と指摘した。

原題:Biden Falters Against Trump in High-Stakes 2024 Debate (1)Biden’s Disastrous Debate Accelerates Doubts Over Candidacy (1)(抜粋)

11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領と、返り咲きをねらうトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会が行われ、主要な政策について論戦を繰り広げました。アメリカのメディアは、バイデン氏について力強さと安定感、それに精彩を欠いていたと伝えています。

記事の後半に討論会の発言の詳細も掲載します。

(目次から発言詳細に飛べます)

目次

【テレビ討論会 発言詳細】
経済
人工妊娠中絶
移民・難民政策
ウクライナ情勢
中東情勢
連邦議会乱入事件
有罪評決
気候変動
年齢や健康
選挙結果
討論会を終えて


【リンク】討論会のルールや争点は米大統領選 候補者のTV討論会の歴史や各種世論調査の状況も詳しく

【見逃し配信はこちら】キャッチ!世界のトップニュース冒頭30分ほどの討論の模様(同時通訳)や専門家の解説などがご覧いただけます。配信期限 :7/5(金) 午前10:54 まで

アメリカ大統領選挙に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会は南部ジョージア州アトランタで27日夜、日本時間の6月28日午前、行われました。

2人による直接対決は前回、2020年の大統領選挙以来、4年ぶりです。
90分にわたった討論ではインフレやウクライナ情勢、移民政策など主要な政策について論戦を繰り広げました。

このうち、経済やインフレについてバイデン氏は「雇用を創出し、身近なものの価格を引き下げるために取り組んでいる」などと述べ実績を強調しました。

一方、トランプ氏は「バイデン氏はいい仕事をしていない。インフレは私たちの国を殺そうとしている」などと反論し批判しました。

さらに、討論会では双方が互いを「史上最悪の大統領だ」と批判し合うなど、激しい非難の応酬もみられました。

アメリカのメディアは、討論会でのトランプ氏の発言について、人工妊娠中絶は憲法で保証された権利だとした最高裁の判断が覆ることを「すべての人が望んでいた」と述べるなど、事実ではないものが少なくなかったと伝えました。

一方で、バイデン氏については、トランプ氏の事実ではない発言に十分に反論できない場面も目立ったうえ、序盤から声がかすれ、途中、数秒間、ことばに詰まる場面もあり、力強さや安定感、それに精彩を欠いていたと伝えています。

また、アメリカの複数メディアは、「大統領はかぜをひいている」とバイデン大統領の陣営関係者の話として伝えています。

さらに、CNNテレビは民主党関係者の話として、バイデン氏が党の候補者でよいのか、疑問視する声も出ていると伝えていて、バイデン氏の年齢や健康状態に対する有権者の懸念が改めて高まる可能性もあります。

米メディア 「バイデン氏、苦戦」「民主党はパニック状態」

討論会についてアメリカのメディア各社はバイデン氏にとって厳しいものだったと伝えています。

有力紙のワシントン・ポストは「バイデン氏苦戦、トランプ氏は質問をはぐらかす」、同じく有力紙のニューヨーク・タイムズは「トランプ氏の威勢にバイデン氏苦戦」、CBSテレビは「バイデン氏、序盤から声がかすれて苦戦」などいずれも見出しに「Struggle(ストラグル)」、「苦戦する、もがく」という言葉を使ってバイデン氏が押されていたと伝えています。

複数のメディアは民主党関係者の間でバイデン氏が候補者にふさわしいのか疑念も浮かんでいると伝えています。

AP通信は討論終了から1時間ほど後のまとめ記事の見出しで「動かなくなるバイデン氏、討論でトランプ氏に向き合うも民主党内では立候補にふさわしいかパニックをもたらす」と表現しています。また、政治専門紙「ヒル」は専門家の話を引用して「バイデン氏のふらふらのパフォーマンスで民主党は完全なパニック状態だ」などと伝えています。

CNN調査 トランプ氏評価の声「67%」

CNNテレビが、討論会を視聴した有権者565人を対象に調査したところ、パフォーマンスについて「トランプ氏の方が良かった」と答えた人が67%、「バイデン氏の方が良かった」と答えた人が33%で、トランプ氏を評価する声がバイデン氏を大きく上回りました。

討論会の前の調査では、「トランプ氏の方が良いと予想する」と答えた人が55%、「バイデン氏の方が良いと予想する」と答えた人が45%で、討論会を経てトランプ氏の評価が伸びたかたちです。

また、およそ80%が「誰に投票するかは変わらない」と答えた一方、「誰に投票するかを考え直した」と答えた人も5%いました。

また、国を率いる能力については「バイデン氏を信頼できない」と答えた人が57%、「トランプ氏を信頼できない」と答えた人が44%で、討論会の前と変化は見られなかったということです。

専門家「短期的にはトランプ氏にプラス」

討論会について、アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授は「2人とも言っていることがかみ合わなかった。政策そのものよりもそれに対するパフォーマンス、立ち居ふるまいがポイントとなっていた」と述べました。

その上で「トランプ氏が立ち居ふるまい含めて元気に見えたのはポイントだった。メディアが『バイデン氏が負けた』と結論を出していくとよけい大きくなっていく。その意味で短期的にはトランプ氏にプラスになるような討論会だった。トランプ氏の強さが目立った」と指摘しました。

また、トランプ氏がウクライナ情勢をめぐって「私が大統領に選ばれれば就任前にプーチンとゼレンスキーの戦争に決着をつける」などと発言したことについて、「トランプ氏になったらウクライナ戦争は強制終了になりアメリカからの支援が途絶える可能性があるということをトランプ氏が話をしたのは大きい」と指摘しました。

また、年齢面の不安が指摘される中、バイデン氏はかぜをひいていると陣営関係者が説明したと伝えられていることについては「バイデン氏が健康不安、高齢不安を打ち消すことができたかというとそうではなく、逆だと思う。バイデン氏とトランプ氏は3歳の年齢差だがむしろもっとこの差が大きく見えた。もっともバイデン氏がやってはいけないことは討論会に健康不安で出てくることで、もしかぜを本当にひいていたとしたらマネージメントとしてよくない。戦略ミスだ」と指摘しました。

その上で、「今後、バイデン氏の健康不安の話が大きくなっていった場合、民主党の中で党大会までにバイデン氏を替える話がでてくるかもしれない。これから1週間、2週間の動きは注目しないといけない」と述べました。

バイデン氏 擁護の声も

討論会のあとハリス副大統領はCNNテレビのインタビューで、討論会でのバイデン氏について問われ、「スロースタートだった」と述べた一方で、「力強く締めくくった」と強調し、精彩を欠いたという指摘が出ているバイデン氏を擁護しました。

さらに「わたしは、この3年半の実績を見てきた。最後の90分について議論するつもりはない」と述べ90分間の討論会ではなく、バイデン氏の大統領としての実績に目を向けるべきだと訴えました。

また民主党のニューサム・カリフォルニア州知事は、MSNBCテレビのインタビューで、党内からも、バイデン氏は立候補を取り下げるべきだという声が上がっていると伝えられていることについて一つの討論会だけで評価をすべきではないと強調しました。

【テレビ討論会 発言詳細】

経済

バイデン氏「経済ひどい状況 雇用創出、雇用確保で元にもどした」
トランプ氏「インフレは私たちの国を殺そうとしている」

テレビ討論会のなかでアメリカで続く根強いインフレや経済の状況について、バイデン氏は「私が大統領に就任したとき経済はひどい状況だった。私は雇用を創出し、その雇用を確保することで物事を元にもどした。ただ、まだやるべきことはある。食卓のまわりの身近なものの価格を引き下げるために取り組んでいる」と述べました。

一方、トランプ氏は「バイデン氏が生み出したのは不法移民のための仕事や新型コロナウイルスの影響を受けて落ち込んだ仕事だけだ。バイデン氏はいい仕事をしていない。インフレは私たちの国を殺そうとしている」と述べました。

人工妊娠中絶

バイデン氏「トランプ氏が当選なら、全米で中絶を禁止する法律」
トランプ氏「各州の判断に委ねられる ただ、私は例外も信じている」

人工妊娠中絶について、トランプ氏は連邦最高裁判所がおととし(2022年)、中絶は憲法で認められた権利だとする判断を覆したことについて「皆が望んでいたことで各州の判断に委ねられることになった。そして今、州が取り組んでいる。ただ、私は例外もあると思っており、レイプや母体の命に関わるものについては例外だと考えている」と述べました。

一方で、バイデン氏は「女性の健康に関わることについて政治家が決めるべきことではない」と述べた上で、「もしトランプ氏が大統領に当選し、議会が保守強硬派に支配されれば全米で中絶を禁止する法律を成立させるだろう」と述べました。

移民・難民政策

バイデン氏「違法に国境を越える人 大幅に減少」
トランプ氏「今は史上最も危険な国境に」

国境管理や移民・難民政策について、バイデン氏は「トランプ氏が大統領だったときに移民の赤ちゃんを母親から引き離し、家族を引き離す状況を作り出した。それは正しいやり方ではない。私は国境警備隊を増員した。法律を改正した。その結果、違法に国境を越える人が大幅に減少している」と述べました。

一方、トランプ氏は「わが国の歴史上、最も安全な国境だった。バイデン大統領は国境を開放することを決め、その結果、囚人やテロリストなどが入ってきている。それなのに彼は国境を開放したままだった。今は史上最も危険な国境になっている」と述べました。

ウクライナ情勢

バイデン氏「ウクライナ支援 世界50の国から支持得た」
トランプ氏「バイデン氏が何もしなかったからロシアの侵攻招いた」

ウクライナ情勢についても論戦が交わされました。

このなかでトランプ氏はウクライナ情勢について、「アメリカに本当の大統領、プーチン大統領が一目置いている大統領がいたら、プーチン大統領ウクライナに侵攻することはなかっただろう。バイデン氏が何もしなかったからロシアの侵攻を招いたのだ。アフガニスタンからの撤退についてバイデン氏の対応はひどかった。アメリカ史上、もっとも恥ずべき瞬間だった。プーチン大統領はそれを見ていた」と述べました。

さらに「私が大統領に選ばれれば就任前にプーチンとゼレンスキーの戦争に決着をつける」と述べました。

一方、バイデン氏は、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を続けていることについて「私は、ウクライナ支援で日本を始めとする世界の50の国から支持を得た」と述べました。

そしてNATO北大西洋条約機構について「トランプ氏はNATOからの脱退を望んでいる。われわれの強さは同盟によるものもある」と述べて、NATOにとどまるべきだという考えを示しました。

中東情勢

バイデン氏「私たちはイスラエルの世界最大の支援者だ」
トランプ氏「彼はパレスチナ人のようになっている」

イスラエルイスラム組織ハマスの衝突について、バイデン氏は「私たちはイスラエルの世界最大の支援者だ」と述べた上で、停戦の実現に向けて尽力していることを強調しました。

一方、トランプ氏は「イスラエルに仕事を最後までやらせるべきだ。ただ、バイデン大統領はそれを望んでいない。彼はパレスチナ人のようになっている」と述べました。

連邦議会乱入事件

バイデン氏「トランプ氏がそそのかした」
トランプ氏「平和的 愛国者のように行動するよう言った」

トランプ氏の支持者らが3年前に連邦議会に乱入した事件についてトランプ氏は「私は平和的かつ愛国者のように行動するように言った。そして多くの人が集まると感じ、州兵などの派遣を提案したがペロシ元下院議長が拒否した」と述べました。

一方、バイデン氏は「トランプ氏がそそのかした。止めようとする努力を全くしなかった。彼らはドアを壊し窓を割り、議会を占拠した」と述べました。

有罪評決

バイデン氏「このステージにいる人物は重い罪を犯した」
トランプ氏「バイデン氏は政敵を追い落とそうとしている」

トランプ氏が不倫の口止め料をめぐって業務記録を改ざんした罪に問われた裁判で有罪の評決が出たことを念頭に、バイデン氏がトランプ氏について「このステージにいる人物は重い罪を犯したとして有罪評決を受けた」と述べました。

一方、トランプ氏は「民主党のひどい裁判官で、検察官もすべて民主党に指名されている」と主張した上で、「バイデン氏は正々堂々戦っても勝てないから政敵を追い落とそうとしている」と批判しました。

そしてバイデン氏の次男、ハンター・バイデン氏が虚偽の申告をして銃を不法に購入した罪などに問われた裁判で、有罪の評決が出たことについて「バイデン氏は私が重罪で有罪評決を受けたというが、彼の息子もまた重罪で有罪評決を受けた」と述べました。

気候変動

バイデン氏「トランプ氏は環境のために何もしていない」
トランプ氏「パリ協定は多額の負担を強いるもの」

トランプ氏は温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から自身の大統領在任中に脱退したことについて「パリ協定は多額の負担を強いるもので、中国は何もせず、ロシアもインドも何もしなかった。資金を無駄にしたくなかったので終わりにしたのだ」と述べました。

一方、バイデン氏は気候変動対策について「私はパリ協定にすぐに復帰した。トランプ氏は環境のために何もしていない。私は歴史上、最も広範囲に及ぶ気候変動法案を成立させた」と述べました。

年齢や健康

バイデン氏「私は政治家として最年少であることを批判されてきた」
トランプ氏「私はとてもよい健康状態だ」

互いの年齢についても論戦が交わされました。

このうちバイデン氏は史上最高齢の大統領として有権者の間で健康状態への懸念が出ていることについて「私は政治家として最年少であることを批判されてきたがいまは最年長になった。トランプ氏は私より3歳若いが能力はかなり劣っている。私の実績をみればわかると思う。多くの新規雇用を生み出し、アメリカでは巨額の投資が行われている」と述べました。

一方、トランプ氏は自身とバイデン氏の年齢について「私は認知機能の検査を受け、結果を公にしてきた。バイデン氏は検査を受けていない。簡単なものでも検査を受けるところを見てみたいものだが、質問に答えることができないだろう。私はとてもよい健康状態だと思う」と述べました。

選挙結果

バイデン氏「あなたが結果を受け入れるか疑わしい」
トランプ氏「公平な選挙であれば絶対受け入れる」

トランプ氏が今回の大統領選挙の結果を受け入れるかどうかをめぐり、トランプ氏は「公平で合法的な、よい選挙であればもちろんだ。私は絶対、受け入れるし、選挙結果を受け入れたほうがずっと楽だ。ただ、前回は不正がひどかった。バイデン氏のひどい仕事を見るまでは今回立候補するつもりもなかった。彼はわれわれの国を破壊している」と述べました。

一方、バイデン氏はトランプ氏に対して「私は、あなたが結果を受け入れるかは疑わしいと思っている」と述べました。

討論会を終えて

討論会のあと、バイデン氏は記者団に対し討論会について「うまくやったと思う」と述べました。その上で「うそつきと議論をするのは難しい」と述べました。

さらにかぜをひいていると複数メディアが伝えたことについては、「のどの痛みがある」と答えました。

また、トランプ氏の陣営は討論会のあと声明を発表し「トランプ氏は史上最高のパフォーマンスと勝利を披露し、すべてのアメリカ国民の生活をどのように改善するか明確に示した」と討論会を振り返りました。

一方、バイデン氏については、討論会の前にワシントン郊外にある大統領専用の山荘キャンプ・デービッドに滞在していたことに触れ「討論会の準備のためにキャンプ・デービッドで1週間の休暇を取ったにもかかわらず、経済と国境の政策が悲惨な実績になっていることを弁明できなかった」とやゆしました。

その上で、「われわれはトランプ氏を再選させることですべてを好転させてアメリカンドリームを取り戻すことができる」としてトランプ氏への支持を改めて呼びかけました。

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