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アメリカの連邦最高裁判所が、まだ公表されていない裁判の判断の内容がうかがえる文書を誤って一時的にウェブサイト上に掲載し、その内容が流出しました。秋の大統領選挙においても争点の1つとなっている人工妊娠中絶をめぐる裁判のものであったことから、アメリカのメディアが大きく報じています。

アメリカのメディア、ブルームバーグは26日、連邦最高裁判所のウェブサイトにまだ公表されていない裁判の判断の内容がうかがえる判事の意見書のコピーが一時、掲載されたとして、流出した文書の内容を伝えました。

これは、人工妊娠中絶を事実上、禁止している西部アイダホ州の法律をめぐる裁判のもので、連邦最高裁が、母親の命に危険性がある場合には緊急の中絶手術を行うことを当面、認めるなどとする判断を示すことがうかがえるとしています。

これについて連邦最高裁の広報担当は「不注意により、短時間、文書を、裁判所のウェブサイト上に掲載した」としてミスを認めたうえで、この裁判の判断はまだ示されておらず、時期がくれば公表するとしています。

アメリカではおととし連邦最高裁が、中絶は憲法で保障された権利だとするそれまでの判断を覆して以降、全米の半数近い州で中絶規制が強化されるなど、中絶をめぐる意見の対立が激しくなっています。

秋の大統領選挙においても争点の1つとなっていることから今回の裁判も注目されていて、アメリカのメディアは大きく取り上げています。

米上院職員の人種的多様性に関する報告書から、白人以外の職員の比率が21.4%と、米国全体の人口に占める41.1%を大きく下回っていることが分かった。

報告書は、いずれ首席補佐官やディレクターなどの上級職につながる可能性のある中堅の職員を中心に分析。中間レベルでの多様性の欠如によって、上級職における多様性の欠如が長引く可能性があると指摘した。研究者の1人は、全米レベルでの多様性を上院に反映させることで、米国民をより包摂する政策が策定されることになるという見方を示した。

民主、共和両党ともに職員の多様性は全国レベルを下回っているものの、共和党の方が開きが大きいという。

また、上院議員の事務所の上級職員に占める非白人の比率はさらに低く、15.8%。ただ、同様の調査が実施された2015年時点の7.1%からは上昇した。

上院自体の多様性も低く、議員100人中、黒人議員はわずか4人にとどまっている。

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