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新潟県村上市では、夏の味覚として親しまれている天然の岩がきの素もぐり漁が最盛期を迎えています。

村上市にある山北地区では、海岸に岩場が多く、大粒で濃厚な味が特徴の天然の岩がきが特産となっていて6月1日からは素もぐり漁が解禁されました。

今、この漁が最盛期を迎えていて、28日も地元の漁業者が朝から海に出て、深いところで水深10メートルほどまで潜り、岩がきを取ったあと、水面に浮かべたかごに入れていました。

そして、漁を終えて漁港に持ち帰ると、出荷に向けて、家族らが海藻などを丁寧に取り除いた岩がきを箱に詰めていました。

岩がきを取った漁業者は、「身が詰まった岩がきが取れました。価格もよくて順調だと思います」と話していました。

岩がきの素もぐり漁は、ことし8月中旬まで行われるということです。

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能登半島地震で広い範囲で携帯電話が使えなくなったことを受けて、総務省が原因をまとめたところ、通信ケーブルの切断による割合が6割近くに上り、過去の災害と比べて大きかったことがわかりました。国は今後、基地局の強じん化や避難所での衛星通信の活用など、災害時の通信確保に向けた対策を進める方針です。

能登半島地震では携帯電話サービスも大きな被害を受け、NTTドコモKDDIソフトバンク楽天モバイルの大手4社では、あわせて800を超える基地局で電波の送受信ができなくなりました。

このため、能登半島の6つの市町のサービスエリアのうち
KDDIは1月3日に最大82%で
NTTドコモは1月4日に最大70%で
ソフトバンクは1月3日に最大45%で
楽天モバイルは1月3日に最大38%で
携帯電話が使えない状態になったということです。

総務省基地局ごとの原因をまとめたところ

▽外部からの電気の供給や非常用電源が止まる停電が起きたケースが68.5%
▽土砂崩れなどにより通信ケーブルが切断されたケースが57.8%にのぼり、停電が主な原因だった東日本大震災熊本地震と比べて、通信ケーブルの切断による割合が大きかったことがわかりました。

各社は発災直後から、車や船、ドローンを使った移動基地局を投入するなどして通信の復旧を図りましたが、道路の寸断などで立ち入りが困難な地域を中心に長期間携帯電話を使えず、情報面で孤立するケースもあったということです。

総務省は今後、主要な基地局の非常用電源を強化したり、ケーブルの切断に備え、基地局のあいだの通信に衛星回線を使えるようにしたりするほか、避難所で衛星通信を活用できるようにするなど、災害時の通信手段確保に向けた対策を進める方針です。

通信途絶で長期孤立 その時住民は

能登半島地震では、物理的にも情報面でも孤立した地区が多く見られました。

石川県輪島市の山間部にあり、1月11日におよそ30人の住民が自衛隊のヘリコプターで救出された空熊町もその1つです。

区長の山下與孝さん(77)によりますと、この地区では土砂崩れにより、外部につながる3本の道路がいずれも通行できなくなったということです。

携帯電話と固定電話も地震直後から使えなかったうえ、住民のほとんどが高齢者のため歩いて山を越えることも難しく、市などに支援を求めることはできなかったといいます。

山下さんが外部と連絡を取れたのは発災から6日後で、2キロほど離れた隣の地区の住民が市役所から借りた衛星携帯電話を使って、離れて暮らす子どもや親族にようやく無事を伝えることができたということです。

山下さんは「携帯電話も固定電話もつながらず、救急車も呼べない状況で、食料や燃料がいつまでもつのか不安が大きかった。自分がもう少し若ければ先頭を切って歩いて市に報告したり、助けを求めたりできたが、隣の地区に行くのが精一杯だった。これまで考えてみたことも無かったが、山間部で生活するにあたって非常に不安が残る」と話していました。

新しい技術あっても知識不足で…

携帯電話やインターネット回線が復旧するまでのあいだ、能登半島各地の避難所などで通信手段の確保に活用されたのが、アメリカの企業が手がける衛星通信サービス「スターリンク」です。

衛星通信サービス「スターリンク

比較的低い上空およそ500キロを飛ぶ衛星を介して電波を飛ばすため、高速通信が可能で、民間企業と国から、利用に必要なアンテナなどの機器あわせて600台以上が貸し出されました。

珠洲市の井関寿一さん(64)も効果を実感した1人です。

井関さんがいた宝立小中学校の避難所では、携帯電話の電波が不安定な状況が続いていましたが、1月10日に機器が設置されたあとはネット環境が整い、住民の不満も減ったといいます。

一方で、無線関連の仕事をしていた井関さんは、知識不足によって新しい技術を有効に使い切れなかったケースがあったと指摘します。

実際、避難所に医療支援に入った団体が機器を使おうと試みたものの、接続に必要なアプリなどの設定ができず、知識があった井関さんが手伝ったことがあったということです。

また、ほかの避難所では、自転車置き場や喫煙所の近くなど、衛星の電波を受けるのに支障があるような場所に、アンテナが置かれている様子も見られたということです。

井関さんは「ネットにつながるようになると周りの人たちの不満も減り、避難所も雰囲気がよくなった。ただ、使い方がよくわかっていなくてもったいないと思うこともあったので、事前に訓練して資格を持つ人が、設定やチェックに回るような仕組みも必要だと思う」と話していました。

総務省 新たな体制を整備へ

総務省地震の教訓をもとに、災害時に通信手段を確保するため、それぞれの地域で無線の資格を持つ人や通信技術に詳しい人など、住民自身にも対応してもらう新たな体制を整備する方針です。

能登半島地震では、使い慣れていない衛星携帯電話や衛星通信サービスの機器を被災者や支援者がうまく使えなかったことや、自治体の職員が限られるなか、防災行政無線や消防無線などの通信インフラの被災状況を把握するのに、時間がかかったことなどが課題になりました。

このため総務省は、災害時に通信手段を確保するための新たな体制を整備する方針で、今月、北陸地方自治体や携帯電話会社の担当者などが参加する会議で説明しました。

それによりますと、無線の資格を持つ人や通信技術に詳しい人に事前に訓練を受けてもらったうえで、災害時に避難所の通信環境の確保や、通信インフラの被災情報の収集にあたってもらうということです。

また、国が自治体や通信事業者などと連携して、全国の地域ブロックごとに「情報通信災害対応計画」を策定し、その計画に基づいて必要な機器を整備するとしています。

総務省の中川拓哉 重要無線室長は、「災害時に地域の力で通信の課題を解決できれば、自治体職員や通信事業者が来るのを待つより早い。無線や通信の技術が好きな人の力を借りられるようにしていきたい」と話していました。

専門家「普段から訓練を 外部からサポートする仕組みも重要」

災害情報学が専門の東洋大学の中村功教授は、災害時における通信の重要性について「災害時には被災した人が安否確認をしたり、行政などの支援に関する情報を得たりするニーズが非常に高まる。普段から通信に頼り切った社会構造になっているので、昔よりも通信の重要性は増していて、何らかの形で継続して維持することが必要だ」と指摘しています。

その上で、能登半島地震で使われた衛星通信サービスについては「自治体や避難所で利用されて非常に役に立ったが、停電しているため発電機をつなげてガソリンを補充する必要があるなど、設置にかなりてこずったという声も聞いている。機器を備えるだけでなく、普段から訓練を行ったり、組み立てや設定を外部からサポートする仕組みを整えたりして、使いこなせるようにすることが非常に重要だ」と話していました。

また「スターリンクは外国のいち企業がやっている通信メディアで、いつ何時、仕様変更やサービス停止があるかわからない怖さも抱えているので、頼り切りになるのではなく、従来の防災行政無線など多様なメディアを備えておく必要がある」と述べました。

河原で拾った石を入れた水槽から、国内で1例しか報告例がない珍しい「まりも」が出現したと、ことし3月に国立科学博物館が発表したところ、全国から情報が寄せられ、同じ「まりも」が東京や大阪、大分からも相次いで見つかったことが分かりました。

相次いで発見されたのは、まりもの一種で、これまでに国内で2例しか報告例がなかった「モトスマリモ」です。

北海道の阿寒湖などに生息する「マリモ」と富山県などで確認されている「タテヤママリモ」の2種に続く国内3種目としておととし、山梨県内で初めて確認されました。
その後、神奈川県に住む男性が多摩川の河原で拾った石を熱帯魚を飼育する水槽に入れたところ、出現したまりもが2例目の「モトスマリモ」だったことが分かりました。

このことをことし3月、国立科学博物館が発表すると、水槽の中に現れた丸い藻の情報が全国から寄せられ、このうち30件余りについてサンプルを取り寄せて顕微鏡での観察や遺伝子の解析をもとに分類を行いました。

その結果、東京や大阪、大分など8つの都府県から新たに「モトスマリモ」が見つかりました。

このうち、東京のものは2例目と同様に河原で拾った石を入れた水槽の中から現れ、大阪のものは、店で購入した熱帯魚や水草を水槽に入れていたところ現れたということです。

市民から多くの情報が寄せられ、これまで情報が乏しかった「モトスマリモ」の研究が短期間で大きく進展したことは研究者にとっても驚きだったということで、分析を行った国立科学博物館の辻彰洋研究主幹は「日本で今まで2例しか記録がなかったまりもが、個人の所有する水槽の中にこんなにいたことは全く初めての情報で、とても驚いている。調査に協力してくれた人たちに感謝したい」と話しています。

《相次いで発見「モトスマリモ」経緯は》

多摩川河原で拾った石を入れた水槽から再び

今回、新たに見つかった「モトスマリモ」の中には、2例目と同様、多摩川の河原で拾った石を入れた水槽の中から現れたケースもありました。

都内に住んでいる丸山真一さん(50)は、メダカやエビを飼育している観賞用の水槽の水草を固定するため、数年前に多摩川の河原で石を拾い、水槽に入れていたところ、いつの間にか石の表面に生えた藻が丸くなり始めたと言います。

小石の上に丸くなりつつある1、2センチほどの藻は「モトスマリモ」とみられると言うことです。

はじめは水槽の中のエビが丸くしたのではないかと思っていたということですが、ニュースで知った「モトスマリモ」とよく似ていたことから、国立科学博物館に連絡したと言うことです。

河原で拾った際には石を洗っており、まりもが現れたことは意外だったということで、丸山さんは「まりもに似ているとは感じていましたが、まりもだとは思っていませんでした。エビの遊び場でもあるのでかわいがって大切に育てたい」と話していました。

水槽の中から大量のまりも

一方、河原で拾った石を入れていない水槽の中からも、「モトスマリモ」が大量に見つかりました。

大阪市内にある飲食店の店主、福手洋聖さん(60)は9年前から店に水槽を置き、ペットショップで購入した熱帯魚や水草などを入れて飼育しています。
飼育を始めた頃、水槽の中に生じた藻は取り除いていたそうですが、手入れに手間がかかるため次第に放置するようになったところ、遅くとも5年前には丸い藻が現れ始めたといいます。

毎年暖かくなると丸くなり出し、数が増えるということで、今では大量のまりもが発生していて、水槽の中で浮いて漂っています。

サンプルを国立科学博物館に送った結果、「モトスマリモ」だと判明したと言うことです。

水槽の中の丸い藻が珍しいまりもだと分かったことについて、福手さんは「グッピーの餌を入れたり水槽に水を足したりするほかはほとんど何もしないので、なぜこんなに増えるのか驚いているくらいですが、お客さんからは冗談で『カレーのスパイス効果』だと言われています。最初はグッピーがかわいかったですが、今ではまりもがいちばんのお気に入りです」と話していました。

また、以前から水槽の丸い藻が気になっていたという常連客の男性は「普通ではないと感じていましたが、まさか本当にまりもだとは思わず、驚きました。これまでと違ってもっと尊敬して眺めたい」と話していました。

《水槽の丸い藻 その正体は》

わずか2か月余で多くの情報 比較も可能に

国立科学博物館によりますと、「モトスマリモ」の2例目の発見がニュースで報じられてからわずか2か月余りで多くの情報が集まり、新たな個体を確認できたことから比較して研究できるようになったということです。

詳しい分析はこれからですが、「モトスマリモ」は遺伝子の解析などから大きく2つのグループに分けられ、▽最初に甲府で見つかった1例目のグループと、▽そのあとに東京や大阪で見つかったグループは異なる種に分けられる可能性があるとしています。

このうち2つ目のグループには由来がはっきりしない個体が含まれており、外来種の可能性もあるということです。

東京の川には別のまりもも?

さらにこれまで富山県などから知られ、報告例が限られていた「タテヤママリモ」も水槽の中から初めて見つかりました。

都内に住む前田格さん(56)がフナなどを育てている水槽に近所の神田川で拾った石などを入れていたところ、次第に石が藻に覆われてまりもが現れ、そのうち1つはソフトボール大の大きさに成長しているということです。

このほかにも、もう1例、似たようなケースが見つかり、どちらも水槽に入っている石などを都内の水源に近い河川で拾っていることから、都内の川に「タテヤママリモ」が生息している可能性が示唆されるとしています。

水槽の丸い藻の正体は5種類か

さらに、▽北海道などに生息している「マリモ」も1例見つかったほか、▽まりもと同じように丸い形になるものの、「アオミソウ」と呼ばれる近縁の別の種だったケースも散見されたということです。

今回、各地から報告が寄せられた水槽の中に現れた丸い藻の正体は、「マリモ」、「モトスマリモ」の2つのグループ、「タテヤママリモ」に加えてまりもに近縁の「アオミソウ」と、大きく5種類に分けられたということです。

研究者「今回のスピード感は初めてかも」

水槽の中に現れた未知の「まりも」の正体が短い期間で急速に分かってきた今回のケースについて、国立科学博物館の辻彰洋研究主幹は「シチズン・サイエンス」と呼ばれる、市民と科学者が協働して科学的な調査を行う取り組みの好例であり、今後の研究の発展や市民の理解増進につなげたいとしています。

辻さんは「今回のすごいところは市民の協力のおかげで研究者が全く知らなかったことがどんどん見つかってきたことです。ニュースで報じられたあと大量のメールが来て持てるリソースをほとんど投入して大量のデータを解析し、走り抜けてきた感じです。研究者はふつう2、3年のスパンで行う仕事がほとんどで、今回のスピード感は初めてかもしれない」と話していました。

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