ベネズエラは大統領選の結果公表を、米・ブラジル大統領が要請 https://t.co/cHQhGL9LSl https://t.co/cHQhGL9LSl
— ロイター (@ReutersJapan) July 31, 2024
バイデン米大統領は30日、ブラジルのルラ大統領と電話会談し、ベネズエラで28日に投開票された大統領選について、同国政府が速やかに集計結果を公表して危機を収束させる必要があるという見解で一致した。
米ホワイトハウスは声明で「両首脳は完全で透明性のある詳細な投票データを直ちに公表する必要性で合意した」とした。
会談はホワイトハウスが要請し30分間行われた。会談に参加したブラジル当局者によると、ルラ氏は両国が結果の公表を待ってから選挙に関する最終的な見解を示すべきだと述べたという。
ベネズエラ大統領選では、選挙管理委員会が現職のマドゥロ大統領が3期目の当選を果たしたとする一方、野党も勝利を主張。マドゥロ氏に敗北を認めるよう求める抗議デモが起きている。
米政権は29日、マドゥロ氏側の「選挙操作」があったと非難、マドゥロ氏が勝利したとする同国当局の発表は「全く信頼できない」との見解を示した。
ベネズエラ大統領選挙 国際機関 “結果認められない”https://t.co/jD1FNVoMZT #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 30, 2024
南米ベネズエラで行われた大統領選挙をめぐって、アメリカや中南米の国々でつくる国際機関は、現地の選挙管理委員会が発表した「マドゥーロ大統領が勝利した」とする選挙結果は、認められないとの見解を示しました。
28日に投票が行われたベネズエラの大統領選挙は、現地の選挙管理委員会がマドゥーロ大統領が51%の票を得て勝利したと発表しましたが、野党側は各地の投票所で立会人などが行った調査から、野党のゴンサレス候補がおよそ7割の票を得て勝利したとしています。
これについて、アメリカや中南米の国々が加盟する米州機構の選挙監視部門は30日、調査の結果、ベネズエラの選挙管理委員会が発表した結果は認められないとの見解を示しました。
専門家が出口調査など4種類のデータを調べたところ、いずれもゴンサレス氏がマドゥーロ氏を30ポイント余り上回るなど傾向が一致し、発表された結果とは違いが際立っているとしています。
今回の選挙をめぐっては、国の内外で公正さや透明性に疑問の声が上がっています。
一方、マドゥーロ政権は選挙結果を認めない野党関係者などへの圧力を強めていて、現地のNGOによりますと、デモと治安部隊の衝突によってこれまでに6人が死亡、130人余りが拘束されたということで、混乱が続くことが懸念されています。
国連人権高等弁務官事務所 強い懸念を示す
国連人権高等弁務官事務所のトップ、ターク人権高等弁務官は30日、声明を出し、ベネズエラで大統領選挙の結果をめぐって緊張が高まっていることに、強い懸念を示しました。
そのうえで、ベネズエラ政府に対し「すべての国民が平和的に集会や抗議活動を行い、恐れることなく自由に意見を表明する権利を尊重するよう強く求める」として自制を求めました。
Nicolas Maduro is a brutal communist dictator who took advantage of the Biden-Harris weakness and stole another election.
— Mike Pompeo (@mikepompeo) July 30, 2024
The Biden-Harris Administration should refuse to acknowledge Maduro's “victory,” and reimplement the sanctions they foolishly lifted.
ニコラス・マドゥロは、バイデン・ハリスの弱点を利用してまたも選挙を盗んだ残忍な共産主義独裁者だ。
バイデン・ハリス政権はマドゥロの「勝利」を認めず、愚かにも解除した制裁を再度実施すべきだ。
🇻🇪ベネズエラのマドゥロ大統領の対立候補のマチャド氏
— J Sato (@j_sato) July 31, 2024
・2018年に、ベネズエラ現政権を打倒するために、イスラエル🇮🇱ネタニヤフ首相に武力と影響力を行使することを要請する書簡を提出😮
・石油メジャーとの結びつきが強くイラク侵略等を行ったブッシュ家が強く支援 https://t.co/W6aF3aTFfz pic.twitter.com/4s4irDLoHV
ベネズエラで抗議行動拡大、マドゥロ政権退陣求める https://t.co/YkiJC3oLHt
— ロイター (@ReutersJapan) July 31, 2024
ベネズエラでは30日、マドゥロ政権退陣を求める野党支持者らの抗議行動が各地に広がる展開になった。
28日の大統領選では、独裁色を強めるマドゥロ政権の影響下にある選挙管理当局はマドゥロ氏が得票率51%で勝利したと発表。これに反発した人々が29日、首都カラカスで大規模なデモを行い、警察と衝突して負傷者も発生した。
30日には幾つかの地域で抗議行動をしていた人々を治安部隊が攻撃する様子をロイターが目撃した。
人権団体によると、大統領選以降に開票作業やそれに対する抗議などに絡んで少なくとも11人が殺害されている。また治安当局は新たに2人の野党指導者を拘束した。
野党側は、独自集計に基づくと自陣営のゴンサレス候補が最大でマドゥロ氏の2倍以上の票を得て大勝したと主張し、マドゥロ氏に敗北を認めるよう要求している。
自らの大統領選出馬を禁じられながら今回の野党連合を率いたマチャド元国会議員は、マドゥロ政権が不正集計を行ったと非難。「われわれが戦っているのは体制側による詐欺行為だ」と訴えつつ、支持者らには平和的な抗議を促した。
ただ野党側が選挙結果を覆せる手段は乏しいように見える。軍のマドゥロ氏支持姿勢に変化の兆しはなく、米国などによる制裁も政権崩壊をもたらしていないためだ。
それでも世界の多くの国は、ベネズエラに集計結果の公表を求めている。複数の関係者の話では、ベネズエラの選挙結果について透明性が高まらなければ、米政府は選挙に関係する個人を対象に新たな制裁を検討するという。
一方マドゥロ氏は国営テレビで放映された演説で、野党の抗議行動参加者が市民に暴力を振るったり、放火したりしていると主張し、マチャド氏とゴンサレス氏は責任を取るべきだと語った。
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