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他人の運転免許証の情報を使ってクレジットカードを作り、スマートフォンや衣類を転売目的で購入したとして、3人が詐欺などの疑いで逮捕されました。

警視庁はこの3人が、自分たちが乗る高級車を走行中のトラックに近づけた上、ドライバーに「小石が飛んできた」などといいがかりをつけ、免許証の個人情報を撮影する行為を繰り返していたとみて、捜査を進めています。

逮捕されたのは職業不詳の齋藤貴聡容疑者(32)や、妻の齋藤智華容疑者(33)ら3人です。

3人は去年7月とことし5月、大阪や東京の店舗で不正に入手した他人名義のクレジットカードを使い、スマートフォン2台や、衣類など5点を購入したとして、詐欺などの疑いがもたれています。

使われたクレジットカードのうち1枚は、運送会社のトラックドライバーの名義になっていました。

警視庁によりますと3人は、高速道路を走る運送トラックに、自分たちが乗る外国製の高級車を近づけた上、サービスエリアで「小石が飛んできた」などといいがかりをつけ、相手の免許証に記載された個人情報を撮影する行為を繰り返していました。

警視庁は3人が、こうした手口で入手した個人情報を悪用して少なくとも34枚のクレジットカードを不正に作り、4000万円分の商品を購入・転売していたとみて捜査しています。

調べに対し、貴聡容疑者は黙秘し、智華容疑者は、「身に覚えがない」と容疑を否認しているということです。

手口の詳細は

警視庁への取材に基づく手口の詳細です。

3人は、「フェラーリ」や「ランボルギーニ」といった1台数千万円の外国製の高級車に乗って各地の高速道路を走行。

運送会社のトラックを見つけると接近し、サービスエリアやパーキングエリアに停車したところで、ドライバーに声をかけます。

『トラックから小石が飛んできて、車が傷ついたので修理が必要になった』。

さらに、『今後、修理代について話し合う場合の連絡先が知りたい』などといって、運転免許証を提示させ、スマホで撮影します。

警察官をその場に呼んで、話の信ぴょう性を演出していたとみられ、警視庁によりますと2020年6月以降、3人からの高速道路上の交通トラブルに関する110番が、1都10県であわせて20件確認されているということです。

免許証に記載されたドライバーの氏名や生年月日、免許証番号などを金融機関のサイトに入力して、ネットバンキングの口座を作ったとみられ、さらにその口座を引き落とし先に指定してクレジットカードを作成し、商品を購入していたということです。

一方、カード会社は口座に入金が無いため、代金分の引き落としができず、名義人に連絡したところで不正が発覚するということです。


警視庁は、金融機関やカード会社でオンラインの手続きが広がり、非対面で口座やクレジットカードを作ることができる仕組みを悪用した手口とみています。

今回のような手口への対応については、警察が現場で「事故」だと判断すれば、警察や保険会社を通じてやりとりすることができるため、連絡先の交換は必ずしも必要ではなく、事故に至らないトラブルの場合でも、当事者どうしで伝え合うのは名前や電話番号などの連絡先にとどめること、運転免許証の撮影やコピーは、個人情報の流出や悪用のおそれもあることから、たとえ相手が求めてきても応じるべきではないとしています。

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