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東京都は、港区のお台場海浜公園に来年度建設する予定の世界最大級の噴水について、整備費が26億円余りとなる見込みであることを明らかにしました。

都は来年度、港区のお台場海浜公園の水域に、高さ150メートル、横幅250メートルの世界最大級の噴水を新たに整備する計画です。

都は整備費用について、精査中としていましたが、総事業費は、およそ26億4000万円に上り、維持管理には、年間1億5000万円から2億円を見込んでいることを明らかにしました。

都の試算によりますと、噴水によって、台場地区を訪れる人は年間で250万人増え、98億円の経済波及効果が見込まれるということです。

地元の事業者などからは、コロナ禍でオフィス需要が減ったり、商業施設が閉鎖したりしたことなどで地域の活性化を求める要望があがっていたということです。

都の担当者は、「噴水を臨海副都心の新たなランドマークとして、地域の魅力向上につなげたい」と話していました。

富士山で7日朝、初冠雪が観測されました。平年より1か月余り遅れ、130年前に統計を取り始めてから最も遅い観測となりました。

富士山の初冠雪は、山頂からおよそ40キロ離れた甲府市甲府地方気象台から職員が目視で積雪の状況を確認し、発表しています。

気象台によりますと、7日午前6時ごろ、富士山の山頂付近に雪が積もっているのを確認したため、初冠雪が観測されたと発表しました。

ことしの初冠雪は、平年の10月2日から1か月余り遅い観測となりました。

また、これまでで最も遅かった昭和30年と平成28年の10月26日よりも遅く、130年前の明治27年に統計を取り始めてから最も遅い観測となりました。

気象台は、ことしは9月に夏山シーズンが終了したあとも気温が高い日が続いたことが観測の遅れた要因だと分析していて、先月の富士山の山頂付近の平均気温も平年に比べて3度ほど高く、1.6度だったということです。

甲府地方気象台の松本守 観測予報管理官は「何日も『今回もだめか』という日が続き、一般の人からの問い合わせも来ていたので、観測できてうれしいのひと言に尽きる。自然が相手なので来年の初冠雪が平年並みに戻るかは分からない」と話していました。

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18年前、兵庫県たつの市で小学生の女の子が刃物で刺されて大けがをした事件で、警察は別の小学生を殺害したとして服役していた45歳の容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕しました。逮捕後の調べに対し、「女の子を刃物で刺したことは間違いない」とする一方、「殺すつもりはなかった」と供述しているということです。

逮捕されたのは、刑務所に服役していた無職の勝田州彦容疑者(45)です。

7日午前11時半すぎ、神戸刑務所から兵庫県のたつの警察署に移送されました。

警察によりますと、18年前の2006年9月、兵庫県たつの市で学習塾から帰宅途中の小学4年だった女の子の胸や腹部を刃物で刺して大けがをさせたとして、殺人未遂の疑いがもたれています。

容疑者は2004年9月に岡山県津山市で小学3年の女の子を刃物で刺して殺害し、去年、無期懲役が確定して刑務所に服役していました。

たつの市の事件は、これまで容疑者の特定につながる有力な手がかりはありませんでしたが、岡山県の事件と手口が似ていることなどから、ことし5月以降、警察が任意で事情を聞いたところ、容疑者が関与を認めたうえ、本人の説明と女の子の傷の状況などに矛盾はないと判断されたということです。

逮捕後の調べに対し、「女の子を刃物で刺したことは間違いない。申し訳ないと思っている」とする一方、「殺すつもりはなかった」と供述しているということです

また、捜査関係者によりますと、容疑者は17年前の2007年に兵庫県加古川市で小学2年だった鵜瀬柚希さん(当時7歳)が刃物で刺されて殺害された事件についても関与を認めているということです。

この事件も目撃情報や物証が乏しく、警察は今後、本格的に取り調べ、2つの事件の詳しいいきさつを調べることにしています。

過去にも類似事件

勝田容疑者は、過去にも女の子を刃物で刺したり殴ったりする事件を繰り返していました。

2000年には、兵庫県明石市で10歳前後の女の子数人に腹を殴る暴行を加えたり、わいせつな行為をしたりしたとして、執行猶予の付いた有罪判決を受けました。

2009年には、姫路市で小学1年だった女の子の腹を殴ったなどとして逮捕・起訴され、懲役4年の実刑判決を受けています。

刑務所を出たあと、2015年には姫路市の路上で中学生の女の子の胸や腹などをナイフで刺して大けがをさせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕され、その後、大阪高等裁判所が言い渡した懲役10年の実刑判決が確定しました。

さらに、この事件で刑務所に服役中、2004年にも岡山県津山市で小学3年の女の子を刃物で刺して殺害していたことが明らかになります。

殺人の罪で逮捕・起訴され、去年9月に無期懲役が確定しました。

1審の判決では「本件犯行後も女児に対する同種の犯行を繰り返しているし、事実と向き合って反省する様子が見られない。こうした状況を見ると、更生する可能性は乏しいと考えざるを得ない」と指摘していました。

そして今回、容疑者は2006年から2007年にかけて兵庫県たつの市加古川市で起きた事件についても警察の任意の事情聴取に対して関与を認め、このうち、たつの市の事件で7日、逮捕されました。

岡山県津山市兵庫県たつの市加古川市の事件は、いずれも容疑者が2000年に明石市の事件で執行猶予の付いた有罪判決を受けてから、2009年に姫路市の事件で再び逮捕されるまでの間に起きていました。

たつの市 同世代の娘を持つ男性は

たつの市の現場近くに住む51歳の男性は「自分の住んでいる小さな町で凶悪な事件が起きるとは思っていなかったので、衝撃的で記憶に残っています」と振り返りました。

当時、娘が小学2年生だったということで「被害者が同世代の女の子だったので、自分の子どもやほかの子どもたちも被害に遭わないか心配していました。容疑者が逮捕されたと聞いて安心しています」と話しました。

たつの市 自治会の70代男性「子どもの安全守る活動続けたい」

事件当時からたつの市の現場近くに住んでいて、地元の自治会で活動する70代の男性は「ニュースを見て、やっと捕まってよかったと思いました。当時は、自治会などで子どもたちを見守る活動が強化されていました。これからも子どもの安全を守るために活動を続けていきたいと思います」と話していました。

当時のたつの市教育長「事件を防げず悔しい思い 逮捕よかった」

また、事件当時、たつの市の教育長だった苅尾昌典さんは「地域にとってショックな事件で、不安になりました。同じような事件が起きてはいけないと思い、対応していました」と振り返りました。

苅尾さんは事件直後から市内の自治会に対し、地域の見守りに力を入れることや、保護者が子どもと一緒に登下校することを依頼するなど、子どもの安全を守るため連日、対応にあたっていたということです。

今回の容疑者逮捕を受けて「18年間逮捕されず、なんとかならないものかと思っていました。事件を防ぐことができなかったことに悔しい思いがありますが、逮捕されてよかったです」と話していました。

加古川市の事件 被害者の小学校 元PTA会長は

加古川市の事件で殺害された鵜瀬柚希さん(当時7歳)が通っていた小学校で、PTA会長を務めていた男性は、「事件が起きた悔しさと早く捕まってほしいという思いを持ち続けていた」と話しました。

本山政幸さん(55)は事件が起きた17年前、柚希さんが通っていた小学校でPTA会長を務めていました。

当時、本山さんの息子は小学3年生で、柚希さんと公園で遊んだこともあったということで、「明るい女の子だった」と振り返りました。

事件から17年たち、容疑者が柚希さんの殺害事件についても関与を認めていることに関しては「とても長い17年で、地域では不安が広がっていた。事件が起きた悔しさと早く捕まってほしいという思いを持ち続けていた」と話しました。

小学生の女の子が被害に遭う事件が続いたことについては「1つの事件が起きたあとに次を防ぎきれなかったことは、防犯や地域づくりに関わる人間として考え続けなければいけない。事件のあとパトロールなどは強化されたが、地域を挙げて子どもたちを守る体制を作り続けることはこれからも課題だと思う」と話していました。

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