ガザ停戦合意延長か 恒久的停戦など目指す第2段階向けた協議へhttps://t.co/jhvCDtNmvV #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 26, 2025
ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意は第1段階の期限が来月1日に迫っていますが、イスラエルの複数のメディアは合意が1日以降も延長され、恒久的な停戦などを目指す第2段階に向けた協議が近く行われるという見通しを伝えています。
ガザ地区での停戦合意は、来月1日に期限を迎える第1段階でハマス側が人質33人を解放する一方、イスラエル側は刑務所などに収容しているパレスチナ人を順次、釈放することになっていて、双方は27日にかけ、予定されている最後の身柄の解放や釈放を行うものと見られています。
こうした中、イスラエルのメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は26日、「さらに人質を解放するため、ハマスに来月8日まで時間を与える」とするイスラエル当局者の話を紹介し、第1段階が来月1日以降も延長されるのではないかという見通しを伝えました。
また、イスラエルのテレビ局も仲介国エジプトの当局者の話として、双方が第1段階の延長で大筋合意したほか、恒久的な停戦などを目指す第2段階に向けた協議が来月3日にもカイロで行われると伝えています。
協議にはアメリカのウィトコフ中東担当特使も参加する可能性があると報じられていますが、イスラエル側は軍をガザ地区から完全に撤退させる条件としてハマスに対し幹部の追放や武装解除などを求めていて、協議は難航することが予想されています。
トランプ大統領 SNSに動画投稿 復興後のガザ地区イメージか
アメリカのトランプ大統領は、復興後のガザ地区をイメージしたと見られる動画を25日、SNSに投稿しました。
生成AIによると見られる30秒余りの動画では、冒頭、がれきが散乱する現在のガザ地区を見せたあと、景色は一転して海岸に高層ビルが建ち並ぶリゾート地に変わります。
街にはトランプ氏の巨大な黄金の像が立ち、「トランプ・ガザ」と書かれた豪華な建物も現れます。
さらに、トランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相とともにプールサイドでくつろぐ姿や、実業家のイーロン・マスク氏が踊ったり地元の料理を食べたりする様子のほか、空から降ってくる紙幣に手を伸ばす子どもたちが描かれています。
そして、動画に合わせて流れる歌は「ドナルド・トランプがあなたを自由にする。もうトンネルも恐怖もない。金色の将来、新たな人生。トランプのガザが一番だ」などと歌っています。
ガザ地区について、トランプ大統領はアメリカが長期的に所有して再建すると主張し、住民を別の場所に移住させるべきだという考えを示していますが、中東やヨーロッパの国々からも国際法に違反するなどと批判の声が上がっています。
ハマス 停戦第1段階の人質解放完了 恒久的停戦へ協議進むかhttps://t.co/ZJOQYjljVX #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 27, 2025
イスラム組織ハマスは27日、人質4人の遺体を返還し、イスラエル側もパレスチナ人600人余りを釈放しました。停戦の第1段階でハマスが予定していた33人の人質解放などは完了し、今後、恒久的な停戦に向けた協議が進展するかが焦点です。
イスラエルとイスラム組織ハマスとの間の6週間の停戦合意に基づき、ハマスは27日未明、イスラエル人の人質4人だとする遺体を返還しました。
遺体はその後、身元が確認され、先月始まった停戦の第1段階でハマスが予定していた合わせて33人のイスラエル人の人質解放が完了しました。
これに応じる形でイスラエル側も27日、刑務所などに収容していたパレスチナ人600人余りを釈放し、これまでに釈放されたパレスチナ人は1700人余りとなりました。
停戦の第1段階は来月1日に期限を迎え、合意では今後、双方が恒久的な停戦を実現するとともに残る59人の人質を解放する次の段階に向けた協議を進めることになっています。
アメリカのニュースサイト、アクシオスなどはイスラエル側は、第1段階の停戦期間をさらに6週間延長し追加で人質の解放を目指したい意向で、協議のために27日にも代表団を仲介国のカタールかエジプトに派遣する見通しだと報じています。
一方でハマスは次の段階に向けた協議を直ちに始めるよう求めていて恒久的な停戦に向けた協議が進展するかが焦点です。
イラン、高濃縮ウラン貯蔵量が急増=IAEA報告書 https://t.co/Mesv3TE3dw https://t.co/Mesv3TE3dw
— ロイター (@ReutersJapan) February 26, 2025
国際原子力機関(IAEA)は、イランが2024年12月以降、濃縮度60%の高濃縮ウランの貯蔵量を約50%増やしているほか、未申告の施設でのウラン痕跡を巡る問題に進展がみられないとの認識を示した。26日に加盟国に送付された機密扱いの2つのイランに関する四半期報告書に記載されており、ロイターが内容を確認した。
報告書のいずれにも「イランによる高濃縮ウランの生産と備蓄の顕著な増加は深刻な懸念事項だ」との記載が含まれていた。
濃縮度を核兵器級の90%に接近する60%に高めたウランの備蓄は西側諸国にとって長年の懸念となっている。トランプ米政権はイランの核開発計画を巡って圧力をかける方針を示しているが、IAEAはイランに新たな制限を課すには時間切れが迫っていると指摘している。
報告書の一つによると、濃縮度60%のウランは過去3カ月で92.5キロ増え、274.8キロ。IAEAの基準によると、さらに濃縮すれば核爆弾6発分に相当する。
1人の高官によると、イランは濃縮度60%のウランを月6─9キロを生産してきたが、現在は35─40キロに加速している。
報告書によると、IAEAが長期にわたりイランに説明を求めているウランの痕跡に対する説明などの未解決の問題は進展していない。
「イランは必要とされる核物質や活動内容、場所を申告したと主張しているが、IAEAの評価と一致していない」とし、問題解決は手詰まりの状況だとした。
イランの核開発を巡っては、イランが制限する代わりに欧米が制裁を解除することで合意したが、第1次トランプ政権下の18年に米国が離脱。対抗措置としてイランが核開発を拡大し、機能不全に陥っている。
欧州諸国は米国に対して新たな制限の合意に協力するか、合意が25年10月に期限切れになる前に全ての制裁を課すことを求めている。
#中東(250227)