イラン外相、米国との外交交渉再開に前向き姿勢示す FTに寄稿 https://t.co/Fw4INl9d2g https://t.co/Fw4INl9d2g
— ロイター (@ReutersJapan) July 8, 2025
イランのアラグチ外相は、同国は外交に引き続き関心を持っており、自身とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイランの戦争前に「歴史的な突破口を開こうとしていた」と述べた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿した。
このコメントは、トランプ氏のこれまでの外交交渉を称賛するものであり、イランの核開発計画を巡る協議が近く再開される可能性を示唆している。
アラグチ氏は「9週間にわたるわずか5回の会談で、米のウィットコフ中東担当特使と私は、バイデン前政権との4年間の交渉で私が達成した以上の成果を達成した。私たちは歴史的な突破口を目前にしていた」と記した。
アラグチ氏は、イスラエルが6月13日にイランの核施設を狙った空爆を開始した時、節目となる6回目の会談まであと48時間だったと述べた。
また、米国が交渉に復帰する可能性を示唆するメッセージを受け取ったことを明らかにしつつも、「イランは依然として外交に関心を示しているが、更なる対話には疑念を抱く十分な理由がある。もしこれを友好的に解決したいのであれば、米国は公平な合意に向けて真摯な準備を示すべきだ」とした。
トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。その際、記者団に「イランとの協議を予定しており、彼らも協議を望んでいる」と語った。
イラン外相がサウジ皇太子と会談、イスラエルとの戦闘後初 https://t.co/WJ8zKaOSsM https://t.co/WJ8zKaOSsM
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2025
サウジアラビアのムハンマド皇太子は8日、ジッダでイランのアラグチ外相と会談した。6月に発生したイランとイスラエルの戦闘以来、イラン高官のサウジ訪問は初めて。
国営サウジ通信(SPA)によると、両者は関係や最新の地域情勢について協議した。
イラン外務省の報道官はXに、アラグチ氏はサウジのファイサル外相とハリド国防相と「実りある」会談を行ったと投稿した。
同省報道官は先に、アラグチ氏がブラジルからの帰路にサウジを訪れ、地域の平和と安全保障について協議すると述べていた。
トランプ氏との会談、人質解放の取り組みなど協議=イスラエル首相 https://t.co/wTyYYsQmg9 https://t.co/wTyYYsQmg9
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イスラエルのネタニヤフ首相は9日、トランプ米大統領との会談ではパレスチナ自治区ガザで拘束されている人質の解放に向けた取り組みを中心に協議したと明らかにした。
また「イランに対して達成した偉大な勝利」の結果と可能性について協議したと述べた。
ネタニヤフ氏はイスラム組織ハマスの軍事力と政府機能を「排除」する決意も強調した。
トランプ氏は8日、訪米中のネタニヤフ氏と前日に続き会談を行い、ガザ情勢について協議した。
焦点:トランプ氏とネタニヤフ氏、「同床異夢」の対イラン政策 https://t.co/BCF7Qt85So https://t.co/BCF7Qt85So
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2025
トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が7日に行った会談では、イラン攻撃の「輝かしい成功」が喧伝(けんでん)された。ただ両者が誇示した結束の裏には、イランやパレスチナ自治区ガザ、そして中東全域の最終的な政策目標を巡り、異なる思惑が隠されていた。
両首脳ともに先月のイラン核施設攻撃の成果を誇り、イランの核兵器保有計画を後退させたとアピールした。
だが情報機関の調査でイランはなお濃縮ウランを秘匿し、核施設再建能力を保持していることが分かっており、トランプ氏とネタニヤフ氏はいずれも今回の勝利が戦略的というより一時的な側面が強いことを承知している、と2人の外交官は話す。
これらの外交官によると、両者の見解が分かれているのはイランに対してさらに圧力を強める方法だ。トランプ氏は外交優先に傾いており、イランの核兵器開発を阻止するという限定的な目標を追求しようとしている。
対照的にネタニヤフ氏は力の行使をより重視し、必要なら体制転換に至る段階まで踏み込んで、イスラエルが脅威とみなすウラン濃縮計画自体をイランに放棄させる根本的な譲歩を迫りたい考えだ、とネタニヤフ氏の考えに詳しい関係者が説明した。
トランプ氏とネタニヤフ氏の意見は、ガザ情勢でも食い違っている。
国際的な和平をもたらす政治家というイメージを広めたいトランプ氏は、ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの新たな停戦を働きかけているが、戦後の取り決めに関する全体の輪郭はなお定まらず、着地点は見えてこない。
ネタニヤフ氏は表向き停戦協議を支持しながらも、イランが戦略的に長年支援しているハマスの完全な解体に注力する決意を崩していない。ネタニヤフ氏は残るハマス指導者たちをガザから追放し、アルジェリアなどに移送したがっているが、ハマス側は全面拒否の姿勢だ。2人の中東関係者は、一時的な停戦と持続的な解決策の落差はまだ大きいとの見方を示した。
イランを巡り、ネタニヤフ氏は米国がイランと今週中にもノルウェーで核協議を再開する見通しとなっていることに不満を表明している。イランに経済的、政治的な命綱を与える可能性があるいかなる動きも認められない、というのがネタニヤフ氏の立場だ。
<異なる目的>
関係者は、ネタニヤフ氏がイランについて、最低でも「リビア方式」の核計画放棄を望んでいると明かした。つまりイランが核・ミサイル施設を完全に破壊し、たとえ民間用であっても国内でのウラン濃縮を放棄するということだ。
西側や中東地域の複数の当局者は、イスラエルがイランの外交だけでなく政治体制の転換も求めていると分析している。ただネタニヤフ氏は、イランが核兵器保有の意思撤回を拒否した場合、追加的な軍事作戦を実行するには、米政府の直接支援はともかく、少なくとも事前の了解が必要なことは認識しているという。
ところがトランプ氏には別の目的がある。先月の空爆後に同氏は、イランに圧力をかけて取引を成立させ、国交回復という大きな外交的成果を勝ち取る機会が到来したとみている、と先の外交官は解説する。
トランプ氏は7日、将来的にイランへの制裁を解除したい意向を示した。イランのペゼシュキアン大統領も同日、最高指導者ハメネイ師は米国の投資家が「活動を妨げる制限なしに」イランに来ることができると考えている、とXに投稿した。
もっともイラン指導部には、受け入れがたい2つの選択肢が突きつけられている。核兵器保有の意思を捨てず再び空爆されるか、その意思を放棄して国内で体面を失うかだ。そのためイラン側は交渉を引き延ばし、核開発の完全放棄には消極姿勢を見せ、取引成立と米国への経済的メリットを待ちきれないトランプ氏にとって困難な状況をもたらし得る、と西側や中東地域の当局者は予想する。
ネタニヤフ氏の考えに詳しい人物は、イスラエルにとっての代替的な選択肢は明確だと指摘。それは核開発能力の復活を予防する、定期的な攻撃を通じた「封じ込め政策」だと述べた。イスラエルとしては先月のイラン空爆で、自国が中東で傑出した軍事力を持つ上、比較的被害を受けることなく精密に行使できると改めて自信を深めた面がある。
一方トランプ氏は、イスラエルや米国内のタカ派がなお期待するようなイランの体制転換を可能にするほどの膨大な軍事的、政治的、経済的コストを負担することには消極的なように見える。
トランプ氏はイランへの再空爆を検討すると口にしつつも、先月22日の作戦を大胆かつ一時的で、限定的な攻撃との認識を示している。
<攻撃は十分か>
米首都ワシントンのシンクタンク、中東研究所のイラン専門家、アレックス・バタンカ氏は、トランプ氏がイランの核開発計画は「壊滅した」と繰り返していることについて、勝利宣言というよりも警告の意味があり、もう十分という合図だとの見方を示した。
また元米外交官でペルシャ語に堪能なイラン専門家のアラン・エア氏は、ネタニヤフ氏や同氏に同調する強硬派には、イラン体制転換に向けた実現可能な青写真やロードマップもないと述べた。イランの場合はイラクと異なり、革命防衛隊に守られた最高指導部を打倒することができる、信頼に足る反対勢力や地上軍事組織は存在しない。
イスラエルが軍事作戦に動けば、米国は最新兵器の供与などで支援する可能性はあるものの、イランに要求を受け入れさせる手段としては主に経済的な圧力や外交に期待している。その結果、はっきりとした出口が見えず、薄氷のような行き詰まり状態がもたらされている、と先の外交官は話した。
ネタニヤフ氏の考えに詳しい人物は、こうした中で同氏は、イランが足場を固め直す前の今こそがさらに攻撃する機会だと計算していると述べた。現在イランの防空態勢は破壊され、核施設は弱体化し、国外の親イラン勢力の勢いが衰えているが、時間の経過とともにイランにとって国内外の力を再結集する余地が大きくなるからだ。
複数の関係者は、ネタニヤフ氏にとってイラン攻撃は完了に程遠い作戦途中の段階にある、と強調した。
イエメン沖でギリシャ貨物船乗員4人死亡、フーシ派攻撃か https://t.co/jdY0eQljvZ https://t.co/jdY0eQljvZ
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2025
イエメン沖の紅海で、ギリシャが運航するリベリア籍の貨物船「エタニティーC」が攻撃を受け、船員4人が死亡した。関係者が8日明らかにした。
紅海では親イラン武装組織フーシ派が2023年11月に、ガザ地区での戦闘を巡りパレスチナへの連帯を示すとして、船舶への攻撃を始めた。
フーシ派は今回の攻撃についてコメントしていない。紅海での攻撃で死者が出るのは昨年6月以来。これまでに計8人が死亡している。
関係筋によると、乗組員22人(フィリピン人21人、ロシア人1人)を乗せたエタニティーC号は、有人ボートから発射された海上ドローンとロケット弾で攻撃を受けた。船は現在漂流し、傾いた状態だという。
ギリシャの海上警備会社などが、乗組員の救助活動を行う準備をしている。
フーシ派は7日にも、紅海でギリシャの海運企業が運航するリベリア船籍の貨物船「マジック・シーズ」号を攻撃し、沈没させたと発表していた。
紅海で沈没の貨物船、乗組員ら5人救助 一部はフーシ派が拉致か https://t.co/hhE9kGoyLE https://t.co/hhE9kGoyLE
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2025
イエメン沖の紅海で攻撃され沈没した貨物船「エタニティC」の船員4人と武装警備員1人が9日、救助された。救助活動に関わる警備会社が明らかにした。
関係筋によると、エタニティCは7日午後、 イエメンを拠点とする武装組織フーシ派の高速艇から発射された海上ドローンやロケット弾による攻撃を受けた。2人の治安関係者は同船が8日夜に再び攻撃され、乗組員は海に飛び込まざるを得なかったとロイターに語った。
エタニティCには船員22人と武装警備員3人が乗船しており、攻撃により少なくとも4人が死亡した。他の乗組員の行方は不明となっている。
フーシ派は今回の攻撃について犯行声明を出していない。
ある情報筋は、乗組員の一部がフーシ派に拉致された可能性もあるとの見方を示した。
ドイツ機“中国軍艦艇からレーザー照射受けた” 中国側に抗議https://t.co/ESAcn3id3j #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 9, 2025
ドイツ政府は、紅海で偵察任務を行っていた航空機が、中国軍の艦艇からレーザーの照射を受けたとして、中国側に抗議したことを明らかにしました。これに対して中国外務省は、ドイツ側の情報と中国側が把握している事実は全く異なると主張しています。
ドイツ外務省や国防省によりますと、今月はじめ、紅海でドイツ軍がチャーターした航空機が中国軍の艦艇からレーザーの照射を受けたということです。
この航空機は、イエメンの反政府勢力フーシ派の攻撃から紅海を通過する船を守るEU=ヨーロッパ連合の作戦に参加し、偵察任務を行っていたということで、ドイツ外務省は8日、乗員を危険にさらしたなどと非難し、ドイツに駐在する中国の大使を呼び出し、抗議しました。
また、ドイツのワーデフール外相は、9日に報じられた地元メディアのインタビューで、今回の事案に不快感を示し、「中国とは対等なパートナーとして協力を模索する用意があるが、ルールに違反する中国のあらゆる行動は明確に拒否する」と述べました。
これに対して中国外務省の報道官は、9日の記者会見でドイツ側の情報と中国側が把握している事実は全く異なるとしたうえで、「双方は事実に基づいて意思疎通を強化し、誤解や誤った判断を避けるべきだ」と主張しました。
そのうえで「中国海軍はアデン湾やソマリア沖で護衛活動を実施し、国際水路の安全維持に貢献している」と強調しました。
#独中(レーザー照射)
#中東(250709)