『人物を創る』 P195 明道先生曰く、道の明らかならざるは異端之を害すればなり。昔の害は近うして而ち知り易し。今の害は深うして而ち弁じ難し。昔の人を惑わすや其の迷暗に乗じ、今の人に入るは其の高名に因る。自ら之を神を窮め化を知ると謂いて、而も以…

『人物を創る』 P194 ある有名な学者・評論家に、「どうして君はソ連や中共の提灯持ちをやるのだ？」と訊いたら、「その方が得だからね」と答えたということでありますが、これが実際の本音であろうと思う。そもそも日本の思想が混乱してきた原因は、もちろ…

東京大学総長小宮山宏氏 私は日本を『課題解決の先進国』と位置づけている。 今は欧米に解決策を求めても見つからない時代だ。 （日経新聞朝刊）

戦後日本の社会科学は圧倒的に左翼の影響力が強く、しかもそれを専門的学問として権威づけてきました。「保守」を名乗ること自体がアカデミズムの異端者となることであり、無視されるか批判されるかを覚悟することでした。しかし、社会主義の崩壊、そしてそ…

『松翁論語』 P55 一〇九 松翁ある人に次のように言われた。 学問の目的は、自由をひろげ、秩序を高め、社会の生成発展をもたらすところにあ る。これに反するようなものを私は学問と呼びたくない。

『人物を創る』 P236 この頃の西洋の精神科学の方面を見ますと、科学・哲学両方面から見てゆきますと、両方とも悪いことになっている。例えば意識とは何ぞや、理知とは何ぞや、意思とは何ぞや、というような事をつついている。いくらああいう哲学をやったと…