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【正論】文芸批評家 都留文科大学教授・新保祐司 半鐘は鳴りつづけている

文化の状況を見渡すと、精神の「内」から湧(わ)きあがってくるようなエネルギーが感じられない。老若男女を問わず、真に若々しいところがない。子供までが小賢(こざか)しくなっている。

 道徳の崩壊や学力の低下も、起因するところは結局、この精神の「内発性」の衰弱であろう。