https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

『立命の書「陰隲録」を読む』
P68

雲谷禅師が自分に語っていうのには、御符や神籤を大事に考える派の人々の中にこういうことが言われておる。すなわち「御符の書き方がわからないようでは鬼神に笑われる」と。しかしここに書き方の秘伝がある。それはただもう一心になって、心を動かさないことである。まず筆を執って御符を書くに当っては、一切の縁を忘れ棄ててしまう。そうすれば一雑念も起らない。念頭なにものも動かなくなって、初めて一点を下すのである。これを混沌開基という。初めて千差万別の世界、創造の世界を開く基となる。そうして一点を下したら、後は一筆に書いてしまう。こういう風にして書いた御符は必ず霊験がある。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080520#1211275137