2008-01-05 ■ 歴史 歴史 日華和平の妨害 現在までで最も有力と思われる史料は先にも紹介したユン・チアン、ジョン・ハリデイの調査による『マオ』である。 二人の調査によれば、またたく間に華北を占領した日本軍を見ていたスターリンは日本に脅威を感じた。そこで上海で全面戦争を勃発させて、日本を南下させておく手を打った。この裏では周恩来もひと役かっている。かねてより極秘に中国共産党入りを志願していた国民党軍南京・上海防衛隊司令官の張治中将軍をそのままスパイとして蒋介石の傍に置き、工作運動をさせていたというのだ。