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増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ちくま学芸文庫)

増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ちくま学芸文庫)

計画経済の提唱者と自由主義経済の旗手、融通無碍な進歩主義者と真正の保守主義者として対照的に語られる二巨匠。だが二人は、あらゆる思想と倫理が崩壊に瀕した両大戦間の同じ課題と対決し、新時代の自由の意味を探求するところから出発した。近年、ケインズ主義は過去の遺物、ハイエクこそ新・新自由主義の源泉とされがちだが、それが自由放任主義に転落し、経済倫理が消滅しつつあるかに見える今、新たな“自由の技法”が問われている。本書では自由主義の系譜をたどりつつ両者の思想に新鮮な照明を当てる。文庫化に当たりグローバリズムの拡大とネット社会到来後の“自由”を問い直す補論を増補。

ケインズは個人の自由は必ず功利主義をもたらし、投機の増大によって
実体経済への弊害となるとし、一定の介入と規制を求めた。
一方のハイエクはあくまで個人の道徳的内面に期待し、古典的自由主義の姿勢を
維持し続ける。彼が求めるのは伝統や慣習に基づく慣習法的限界の提示にとどまり
場当たり的、裁量的な介入は否定する。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080316#1205677595
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080309#1205062443