ファンドという「福袋」にだまされる日本人 東京財団前会長 日下 公人氏
そうすると米国の年金ファンドの担当者や、地方公共団体の資産の運用責任者は、「5年経つと自分は担当者でなくなるから、その間、利回りがよければ買おう」となる。
ファンドをつくった人は、そのからくりを知っているから、ある程度もうけたら、その利益を持って外国へ行ってしまうらしい。
その人はこんなことも話していた。米国の田舎者は英国が大好きだ。英国といえば何でも尊敬する。それが分かったから、ファンドのなかに「ロイヤル○○ファンド」や「エリザベス○○」などを混ぜるのだそうだ。
そうすると、みんな買ってしまうらしい。そんなものを新金融技術だなどとごまかしていた。