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日本の男はなぜ勝負に弱いのか 五輪野球・サッカーで考えた|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
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 実際、もっと深刻な例がある。頭脳の勝負である囲碁で、近年、世界戦レベルでは、日本人が勝てなくなっていることだ。

一種の反競争主義的な教育方針に大きな問題があったのではないだろうか。たとえば、成績を相対評価で付けないとか、成績順を張り出さない、運動会でも順位にこだわらないといった、勝負をさせない、競争を隠蔽する教育には、問題があったのではないか。

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 どの世界にも勝負があるのだから、素材は多様であるほうがいい。スポーツや学科別で多様な競争(学級内、校内、地域内)の場面をプレッシャーがかかる形で作るといいし、美術や技術家庭科にも技量の優劣や他人の評価がある以上一定の条件を設定して勝負を持ち込む余地がある。

 先ず、何はともあれ、勝負・競争という状況が各所にあることを、現実として理解させるべきだ。勝つということが大変なことであり、勝者を素直に称えることの重要性を教えたい。

 同時に、勝負の敗者に対するいたわりと、勝負に当たっての礼儀とフェアプレーの重要性を徹底的に教えることが大事だ。「勝負」を直接教え、経験させないで、実社会に出ることで、かえって何らかの「勝ち組」であることを不当に誇ったり、「負け組」であることをひがんだりするような、非生産的で(且つ、共に見苦しい)未成熟な心理が表面化しやすくなっているのではないだろうか。

プレッシャーがかかることでかえって好結果が出る「本番効果」のようなものを実感させたいし、もちろん、ストレスマネジメントの方法論も大事だ。

 ついでに、自分でコントロールできるものとコントロールできないものの区別も教えるといい。

勝負は1人ではできないから、社会のメンバーがお互いを鍛え合う必要がある。