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【ウェブ立志篇】米ミューズ・アソシエイツ社長 梅田望夫

 アメリカの冒険主義的競争社会の面白さにひかれて渡米したものの、その過酷さや行き過ぎにも目が届くようになってからは、頻繁にパリを訪ねて、精神のバランスを取るようになった。欧州からシリコンバレーに来た友人たちは一様に「欧州は退屈だからこっちに来たんだ」と言う。その気持ちもよくわかる。しかしアメリカからパリに来て、何が起ころうとも確固として変わらぬ美しい街並みを歩くと、心がゆったりと解放されていくのも事実なのだ。

 ひとつはシリコンバレーで学んだこと。こういう厳しい逆境のときこそが「時代の転換点」

 もうひとつはパリで学んだこと。テロや戦争が起きても、世界経済が音を立てて崩れようとも、私たちは毎日の生活の潤いを大切にして、「変わらぬ日常」を生きなければいけないということである。

だからこそ文化や芸術が大切だということである。