https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

13日のヨーロッパの株式市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破たんした影響が波及することへの警戒感から売り注文が膨らみ、各地で株価は大幅に下落しています。

主な市場の代表的な株価指数は日本時間の午後8時時点で先週末の終値と比べて
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ2.1%下落しているほか
▽フランスのパリ市場でおよそ1.9%
▽イギリスのロンドン市場でもおよそ1.6%
それぞれ下落しています。

アメリカの銀行が相次いで経営破たんしたことを受け、投資家がリスクを避けようとする動きを強め、売り注文が膨らんでいる形です。

市場関係者は「アメリカの財務省などがすべての預金者を保護すると発表したが、ヨーロッパは過去に債務危機を経験したことなどもあって影響が波及することへの警戒感が広がっている」と話しています。

一方、ロンドン外国為替市場では投資家がリスクを避けようとドルを売って円を買う動きを強め、円相場はおよそ1か月ぶりに一時、1ドル=132円台まで値上がりしました。

イギリス政府は発表で「『シリコンバレーバンク』のイギリス法人はHSBCに売却された。顧客は通常どおり預金や銀行サービスを利用することができる」としています。

また、この措置はイギリスの中央銀行イングランド銀行財務省が協議して進めたもので、顧客の預金は保護されると説明しています。

一方、HSBCは「シリコンバレーバンク」のイギリス法人の買収額について1ポンドだと明らかにし、親会社のシリコンバレーバンクの資産や負債は買収の対象から除かれるとしています。

イングランド銀行は、先週の10日にイギリス法人について破綻に向けた手続きを裁判所に申請すると発表していましたが、取りやめた形です。

ハント財務相は「顧客に安心してもらう解決策を見つけるため、緊急に取り組んだ。このような短期間で解決に至ったことをうれしく思う」とコメントしています。

英国のスナク首相は13日、英国の銀行には十分な資本があると述べ、米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻によるシステミックリスクの懸念はないと改めて表明した。

訪米中のスナク首相はITVに対し「英国の銀行には十分な資本があり、流動性も高い」とし、イングランド銀行(英中央銀行)総裁と英財務相がこれまでに示した、システミックリスクに関する懸念はないとの見解を改めて示した。

アメリカでは、今月10日から12日にかけて西部カリフォルニア州に拠点を置く「シリコンバレーバンク」とニューヨークに拠点を置く「シグネチャーバンク」の2つの銀行が相次いで経営破綻し、アメリカの財務省などは12日、2つの銀行の預金を保護する異例の措置を発表しています。

このうち、10日に経営破綻したシリコンバレーバンクの本店は13日午前9時から営業を再開し、朝早くから預金を引き出そうという人たちが列を作りました。

店舗では大きな混乱は見られず、AI=人工知能の関連会社の経営者は「預金の保護はとてもいいニュースだが、シリコンバレーバンクはIT企業の半数近くと取り引きがあり、ビジネスへの影響は避けられない」などと話していました。

預金を引き出す手続きを終えた人は「手続きは簡単で、預金はすべて戻ってきた。小切手で受け取った」などと安心した様子で話していました。

また、12日に経営破綻したシグネチャーバンクのニューヨークの店舗も13日午前8時すぎから営業を始めました。

訪れた顧客からは「昨夜は眠れませんでしたが、銀行から小切手の取り扱いはするので心配しないでいいと言われて安心しました」などの声が聞かれました。

アメリカの「シリコンバレーバンク」が破綻したことを受けて、FRB連邦準備制度理事会は13日、金融機関の監督や規制のあり方を見直すと発表しました。

発表の中で、パウエル議長は「シリコンバレーバンクをめぐる一連の出来事はFRBによる徹底的で透明かつ迅速な見直しを求めている」とコメントしています。

FRBの新たな監督・規制の方針は5月1日までに公表されます。

破綻した「シリコンバレーバンク」の総資産は2000億ドル余り、日本円でおよそ28兆円と、アメリカの銀行では史上2番目の規模の破綻となり、破綻を未然に防ぐことができなかった金融当局に対し規制の強化を求める声があがっていました。

#経営破綻(銀行・シリコンバレーバンク)

地銀急落
銀行株へのエクスポージャー削減を投資家が急ぎ、業界全体に混乱が広がっている。複数の銀行株が記録的な大幅安に見舞われ、取引停止が続出した。とりわけ地方銀行の下げがきつく、KBW地銀指数は一時13.7%安と、取引時間中として2020年3月以降で最大の下落率を記録した。米連邦準備制度連邦預金保険公社(FDIC)などが国内全ての預金を保護できるほどの大規模な銀行向け安全措置を新たに発表したが、銀行株への売り浴びせに歯止めはかかっていない。

利上げ停止観測
米2年債利回りが急速に低下し、今年の最低水準を記録。安全への逃避で政府債相場が急伸し、米銀破たんを受けて連邦公開市場委員会(FOMC)は金融引き締め停止に追い込まれると市場はみている。早ければ今月にも利上げサイクルを休止する可能性があると、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のダニエル・アイバシン最高投資責任者(CIO)は予想する。今の引き締めサイクルについて、金利スワップ市場が現在織り込む25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げの確率は50%を割り込んだ。

反発を捉えて
弱気で知られるモルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は、SVB破綻を受けた米当局の支援措置で米国株が反発すればその機会に売ることを勧めた。リポートで「SVBや他の銀行の差し迫った流動性危機を沈静化させるための政府介入によって株価が上昇した場合、売ることを提案する。少なくとも弱気相場の中の新たな底を付けるまでは売りだ」と論じた。一方、パーシング・スクエア創業者のビル・アックマン氏は、政府が「正しいこと」を行う限り、急落後の米地方銀行株は「驚くほどお買い得だ」と指摘した。

シージェン買収
米製薬大手のファイザーは米抗がん剤メーカーのシージェンを買収することで同社と合意した。シージェンの企業価値を430億ドル(約5兆7300億円)と評価する取引となる。ファイザーはシージェンに対し1株当たり現金229ドルを支払う。これはシージェンの10日終値を3割上回る水準。シージェンは「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる医薬品の開発でリーダー的存在。ADCでは抗体が高濃度の有効成分をがん細胞まで直接運ぶため、効き目が高い一方、副作用は少なくなることが期待される。

中国・ウクライナ首脳
中国の習近平国家主席ウクライナのゼレンスキー大統領とバーチャル形式で会談する計画だと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者の情報を基に報じた。習主席は来週、モスクワを訪問しプーチン大統領と会談する見通しだが、ゼレンスキー氏との対話は恐らくその後だという。実現すれば、ロシアのウクライナ侵攻後に習氏がゼレンスキー氏と話すのは初めてとなる。

大阪取引所では「金」の先物への買い注文が広がり、取り引きの中心となる「来年2月もの」の価格が一時、1グラム当たり8185円をつけました。

去年4月に記録した8160円を上回り、取り引き時間中の最高値を更新しました。

市場関係者は「アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻を受けて、リスクを回避しようと株式などを売って金を買う動きが出ている」と話しています。

また、大手貴金属会社「田中貴金属工業」が14日に発表した金の小売価格は、13日より50円高い、1グラム当たり9050円と、2日連続で最高値を更新しました。

d1021.hatenadiary.jp

#マーケット