https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【書評】『CIA秘録』上・下 ティム・ワイナー著

 情報帝国アメリカのCIAといえば、世界の隅々にまで情報の網の目を張り巡らせた千里眼のような印象であるが、それが全くの虚像であることを白日の下に曝(さら)したのが本書である。

 小説や映画に出てくる万能のCIAは、実はCIA自身が作り上げたものにほかならない。

情報機関といえば情報の収集・分析にその本分があると考えるのが通例であるが、CIAはその持てる力の大部分を隠密作戦に注いできた。破壊工作、外国における選挙介入、要人暗殺などである。

その結果は「つかの間の成功と長く後を引く失敗の物語」の連続となる。

Legacy of Ashes: The History of the CIA

Legacy of Ashes: The History of the CIA

Legacy of Ashes: The History of the CIA

Legacy of Ashes: The History of the CIA