おおすぎ「日本だと、思考力・論理力ではなくて、知識の量で人を評価する傾向がありませんか。話に口を出すと『よそ者は黙っとれ』みたいな」
Ｂ氏「そうですね。アメリカの一流の経済学者やローヤーは、自分の専門の本質を１文で説明することができ、それを聞いた別の分野の一流の専門家がイマジネーションを膨らませて具体的・積極的な提案をすることが多々ありますからね。」
Ｃ氏（事業再生の専門家）「小泉改革の際によく聞かれた『高福祉・高負担のスウェーデンは時代遅れだ』、という議論は、事実誤認だと思う。スウェーデンは確かに福祉は手厚いが、所得の再配分という考えではなく、資本主義から生じるさまざまなリスクについて保険を用意しているのであって、経済活動に関してはシビアな市場主義が貫徹されている。」
Ｃ氏「そう、日本人のいう社会民主主義モデルは３０年前の物。それだけではうまくいかないことが明らかになって、ヨーロッパの大陸諸国は福祉は維持しつつ、経済活動については市場主義で行くという方向転換を８０年代から９０年代にかけてやっている。高福祉か市場主義か、という２項対立図式は、すでにアウフヘーベンされている。そのことが、日本では知られていない」
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090814#1250202410
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090915#1252974939
