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【次代への名言】樋口一葉編(4)

「お嫁っていうものは、たべるためにいくのかい?」

「母が安楽に暮らし、妹に良縁があるならば、わたしは路頭に倒れてもよい」。

「難儀をしている人がすがりついてきたら、つきはなすことはできまい」(伊東夏子)という人だった。事実、身一つで頼ってきた遊女をかくまったこともある。

「女性の小説の多くは、月謝が化けたものだが、一葉女史はひとり、其(その)優しい心と、烈(はげし)い抵抗力と血と涙で実世間を写したのだ」。幸田露伴の述懐である。