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『プラクティス労働法』(信山社)

雇用・労働の世界においては、日々新しい問題が生じ、対応が求められている。そして、個々の紛争の解決には、それぞれの内容や背景に応じて、「事件の裏を読み」、「落としどころ」を探るなど、いわば玄人的・応用的な対応が求められることがある。しかし、初学者が、法的三段論法や要件・効果といった法的考え方の作法、あるいは労働法の基礎がきちんと身についていないままでそうして応用的な対応に走ることは、かえって有害だと思われる。マーク・トウェインの「歳をとってからルールを破る力を持つために、若いときにはルールに従っておいた方がよい」というアドバイスは、法的な考え方のルール(作法)にも当てはまるであろう。