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小沢一郎はそれほど悪人なのか

理想論を語るだけなら、学生でもできる。小沢は人を束ね、徒党を組み、ダイナミックに政界再編を仕掛けて、「政治主導=国民主導」と「2大政党制の定着」という理想を確立させようとしている。何十人もの秘書を書生のように育て、新人を発掘し、選挙活動を徹底支援し、当選させて、政治を動かす。敵陣営の候補を引っこ抜き、地盤ごと切り崩す。そうして、確実に政治勢力を拡大させ、現実に政治を動かしている。

そのためには金もいる。小沢は表の金でやっている。大メディアは、それが信じられないのである。
問題になった世田谷区の不動産は秘書の寮だ。それを大マスコミは不動産転がしのように言い、足を引っ張る。後世の歴史家が見たら、一連の小沢バッシングに腰を抜かすかもしれない。

歴史家の加来耕三氏はこう言う。
「力が強い政治家は必然的に絶対的な権力を有するようになる。しかし、日本人は政治家が強い権力を持てば持つほど警戒し嫌う傾向がある。対立する政治家がこうした世論を煽(あお)るものだから、強い政治家はますます誤解されていく。その結果、暗殺され、歴史がガラリと変わってしまうケースも多いのです」

原敬は「政治は力なり」と言った。力の背景は金だった。その金権政治を批判されると、「金を欲しがらない社会を拵(こしら)えてこい。そうすれば金のかからぬ政治をしてみせる」と豪語した。だから、庶民に誤解され、恨まれた。

しかし、今日、原の歴史的評価は揺るがない。
藩閥政治に協力したり、批判したりしながら、巧みに藩閥の力を削ぎ落とし、立憲政友会を強化して、政党政治を築き上げたのです。その手法は徹底していました。原は内相も2回やり、地方への利益還元や官僚を上手に使いこなすことで、政友会の地方地盤を強化した。小選挙区制を導入し、単独過半数の大勝利を収め、検察の横ヤリが入らないように陪審制導入まで考えています。歴史に残る政治家の条件とは政治の構造を変えることです。藩閥政治を終わらせ、政党政治を定着させた原敬と、官僚政治打破を掲げる小沢幹事長は似ているところがあります」(政治史で多くの論文を書いている民主党中島政希衆院議員)

小沢さんが自由党を立ち上げた時の会見での発言です。
「新党立ち上げにより、全国各地を行脚した。そこで国民の皆さんに今の政治が苦労をかけていることがわかり、本当に申し訳ない気持ちになった。だから国民目線での政治を行う必要があると感じ新党を結成した。私のこれからの政治人生すべてをかけるつもりだ。」

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