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自民 小沢戦略に嫉妬?

「選挙区では互角の戦いをしているのに、どうして比例区でこんなに議席を離されるんだ」と自民党が分析した結果、「そうか」となったのが、例の小沢前幹事長の複数区2人擁立だったのだ。

「18ある2人区以上の選挙区で、自民党が複数候補を擁立しているのは東京と千葉だけ。それに対し、小沢は新潟を除く17の複数区で2人目を押し込んだ。反発もあったが、この2人目の候補がそこそこ支持を集め、それが比例のカサ上げになっているのです。どの複数区でも民主候補2人を合わせたポイントは、候補1人の自民党の1.5倍近くある。小沢が言った通りの結果になったのだから、敵ながら、さすが選挙を知り尽くした男ですよ」(自民党関係者)

さらに自民党が恐れたのは、民主党がこの2人目の候補に集中的に実弾とスタッフを送り込み、票集めをされることだ。しかし、小沢辞任後、枝野幹事長と安住選対委員長は方針を修正し、2人目の新人候補を見限ってしまった。これに自民党は「やれやれ」と胸をなで下ろしているらしい。