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【書評】『内訟録 細川護煕総理大臣日記』細川護煕著、伊集院敦構成

封印を解かれた細川日記で浮かび上がるのは、7党1会派の連立という手品のような政権の直面した、困難な政策決定の日々である。


 その中心には小沢一郎氏(当時新生党代表幹事)がいた。細川政権の政治改革が実現しなかったら、昨年の民主党政権は誕生していなかった。17年後、小沢氏はいま、数の政争の最後の舞台に立つ。日記には、当時の武村正義官房長官と小沢氏の確執の内幕も。武村氏は経済界の要人を通じ細川氏「小沢氏を切るべし」と申し入れていた。なにやら既視感に幻惑されそうだ。

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