【検事起訴】元副部長「改竄公表なら特捜は崩壊」執務記録に記述 午後、前部長と起訴
執務記録には、前田被告から「故意ではなく過失だった」と説明を受けたとされることなど、佐賀容疑者にとって有利な内容も多く書かれている。
関係者によると、佐賀容疑者は1月30日、前田被告の同僚検事らから“内部告発”を受けて公表を迫られた直後、執務記録に「公表するのは、村木公判はもとより前田検事が応援中の東京の事件にも影響する」と記述。続けて「ひいては特捜組織が崩壊する」との趣旨の言葉を走り書きしていたという。
執務記録は、1日分の記述欄が数行あるスケジュール帳形式のノート。佐賀容疑者は逮捕前の産経新聞の取材に「十年来、備忘録として気に留めたことを書いており、出来事が時系列で正確に分かる。自分に不利な内容があるかもしれないが、それは自分に嘘をつく必要がないからだ」と話していた。