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米追加緩和、非常に強力な結果を予想せず=ボルカー元FRB議長

FRBが今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、景気支援を狙って何らかの緩和措置を決定しようとも、それが「非常に強力な結果」をもたらすことはない、との見方を示した。


 ボルカー氏は同時に、追加金融緩和がより長期的にインフレリスクとFRBに対する新たな課題をもたらす可能性があると警告した。

「これは、金利にこれ以上の低下余地がない場合に緩和に向け実施される追加策だ。この措置について非常に強力な結果(overpowering results)は想定していない」

 FRBの新たな流動性供給策は、より長期的にインフレリスクをもたらす可能性があると指摘したが「その問題への対応が中央銀行の能力を超えることだとは思わない。かれらは対応を迫られることになる」と述べた。

 また、「金融政策の能力の限界に近付いている可能性がある」との議論に反対しないとし、FRBの政策上の選択肢は限られているとの見方を示唆した。

 経済見通しについては、1980年代半ばにみられたような力強い回復を遂げる確率は「限定的」と指摘。「経済面でやや上向いてはいるが、通常の景気回復に比べ、その度合いは非常に小幅だ」と語った。

 この日の米中間選挙についてはコメントを差し控えた。ただ、いずれの党が議会の過半数を獲得したとしても、大幅な財政赤字の削減は予想していないとし「現時点で米政府が財政政策を引き締めるリスクを取ることは考えられない」と述べた。