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菅VS小沢最終ラウンド 勝者なき戦いの行方は?

 ある民主党関係者は「首相は周囲から『低下し続けている内閣支持率を上昇させるには、小沢氏に厳しい処分を下すしかない』と吹き込まれているようだ。しかし、小沢氏を処分しても大して支持は回復しないだろう。それ以上に党内の分裂が決定的になり、政権運営は行き詰まる」と危惧(きぐ)しています。


 仮に小沢氏に対して党員資格停止など何らかの処分が下された場合は、小沢氏を支持する議員が猛反発するのは必至です。このため、これらの議員が管政権の政策には賛成できないとして、法案などの採決で造反する可能性があり、それでなくても厳しい状況にある23年度予算の関連法案の成立は、全く見通しが立たなくなってしまいます。


 関連法案が成立しなければ、その予算は執行されませんから、まさに菅政権の運営は否定されたことになり、菅首相の進退問題に発展しかねません。小沢氏に対して処分を下すことは、「菅首相にとって自分で自分の首を絞める」(小沢氏支持議員)ということになりかねないのです。

 国民も民主党の党内抗争には「全力を挙げてやるべきことは他にあるだろう」と、いい加減うんざりしていると思います。21年8月の衆院選で国民が示した民主党への期待はこれまで、ことごとく裏切られ続けてきました。その結果、内政も外交も今や、国家的危機に直面しています。


 私は民主党内の対立がもはや修復不能で、党が一致してまともに政権を運営できないということなら、いっそのこと民主党は政権を返上すべきだと思います。民主党を割って政界再編をするか、衆院解散・総選挙を行って国民の信を問い、支持が得られないなら潔く下野したらどうでしょうか。

 この状況を菅首相は分かっているのでしょうか。民主党関係者は「菅首相はごくわずかのイエスマンの側近としか相談せず、耳の痛い話は聞かないから、客観情勢が見えなくなっている」と打ち明けます。