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『般若心経秘鍵』
P47

仏陀のさとりは決してはるか遠くにあるのではなく、自分自身の心の中に本来存在していて、きわめて近くにあるものなのです。同様に仏陀の説かれる真実の教えというものも、どこかよそにあるのではなくて、自心の中にあるのですから、この身をおいて他にこれを求めても決して得られるものではないのです。
迷うのも悟るのも自分自身なのですから、自分が仏心に向う心を発しさえすれば自然に目的に近づけるのですし、道に明るいとか暗いとかいうのも、結局は自分自身が原因なのですから、正しい教えを信じ、かつ努力しさえすれば、必ず正しい目的に到達できるのであります。
けれども人々は、多くの場合、残念ながらこのことに気づかず、暗夜に長い眠りについている状態ですし、痛ましいことに、酔って正気を失っているようなありさまです。世間の現状は、酔いつぶれた者が逆に正気の者をあざわらったり、寝ぼけた者が覚めている者をあざけったりで、全く逆のありさまです。もし仏陀の正しい教えで救済しなければ、一体いつになったら、自心に仏陀が実在することに気づくことができるのでしょう。

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