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『随筆集 (中公クラシックス) 』
P307

 賞賛は徳性の反射である。しかし、それは鏡あるいは物体が反射するのと同じで、相手しだいである。もし、ふつうの人たちから出るものであれば、ふつうは、まちがっていて、無意味なものである。そして、徳性のある人よりも、うわべだけの人についてまわることが多い。ふつうの人は、すぐれた徳性の多くを理解しないものだからである。いちばん低い徳性でも、そういう人たちから賞賛を得る。中くらいの徳性は驚きや感嘆の気持ちを、それらの人たちの中にかきたてる。しかし、最高の徳性にたいしては、感じないか全然できないものなのである。そして外観と「徳性に似た表面」というものが、そういう人たちにとっていちばん適当なのである。

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