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民主党を覆う「石のカーテン」 輿石氏、前原氏をジワジワと「封じ込め」

 「自民、公明両党に3党協議を呼びかけたい。国対委員長はその前提となる予算委員会の日程を決めるように…」


 14日午前、輿石氏は国会内の幹事長室に前原氏ら党役員を集め、平野博文国対委員長にこう指示した。平成23年度第3次補正予算編成に向け、3党協議を自らが主導することを宣言したに等しい。


 前原氏はとまどいの色を隠せなかった。菅直人政権では、子ども手当見直しなどに関する3党協議は玄葉光一郎政調会長(当時)が実質的に差配し、岡田克也幹事長(同)は最終局面で出てきたにすぎない。


 前原氏もそのつもりだったようだが、3党協議を輿石氏が取りしきるようになれば、重要政策はここで事実上決定する。党政策調査会がいかに「法案の事前承認権」を確立したところで下働きにすぎない。

 老(ろう)獪(かい)な輿石氏が準備したもう一つの仕掛けが、政府・民主三役会議だった。首相や輿石、前原両氏ら政府・党首脳6人で構成する同会議は最終的な意思決定権を持っており、前原氏の事前承認権を覆すことが可能となった。


 仙谷由人政調会長代行は政府・民主三役会議から外された。輿石氏が「仮想敵」と見なすのは前原氏ではなく、その背後にいる仙谷氏なのかもしれない。