集会には、民主党の鳩山元総理大臣、社民党の福島党首、国民新党の亀井代表ら、民主党を中心におよそ１１０人の国会議員が出席しました。この中で、「ＴＰＰを慎重に考える会」の会長を務める山田前農林水産大臣は「国の制度にかかわる大変な問題で、ＴＰＰに参加すれば、景気がよくなるという話ではない」と強調したほか、鳩山元総理大臣も「何でもアメリカの言うとおりにすれば、日本がよくなると早合点してはいけない」と述べました。そして、集会では「ＴＰＰ交渉の情報開示がほとんどなされないままに、来月のＡＰＥＣまでに、拙速に交渉への参加を表明をすることには反対する」とした決議を採択しました。集会のあと、山田前農林水産大臣は、記者団に対し「野田総理大臣は、ＴＰＰと農業が両立できればよいという話をしているが、決して農業だけの問題ではなく、金融や医療、食の安全などにもかかわる問題だ。事の重大さを野田総理大臣は分かっていないのではないか。どんなことがあっても阻止したい」と述べました。
