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1月23日の米国マーケットサマリー:ユーロ上昇、ギリシャ交渉期待

外国為替市場


  ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対してほぼ3週間ぶりの高値に上昇した。フランスのバロワン財務相ギリシャと民間債権者の交渉に実質的な進展がみられると発言したことが手掛かり。

◎米国株式市場


  米株式市場では、S&P500種株価指数が小幅ながらも5営業日続伸。欧州での債務危機解決に向けた取り組みが手掛かりとなった。ただ市場では、同指数が週間ベースで3週連続高となっている状況が正当化されるかをめぐり意見が分かれている。

  ベアリング・アセット・マネジメントで運用に携わるヘイズ・ミラー氏は電話インタビューで、「強気派は多少積極的に動けた。一方で弱気派には状況を大きく変えるような具体的なニュースがない」と分析。その上で、「米経済成長と欧州の危機解決能力の面で全般的に安堵(あんど)感が広がっている。私は、買われ過ぎという主張には賛成しない」と続けた。

米国債市場


  米国債市場では10年債価格が4営業日続落。ユーロ圏財務相会合で債務危機の解決に向けて進展があるとの憶測から安全資産を求める動きが後退した。
  フランスのバロワン財務相ギリシャ債務交換交渉について「目に見える進展がある」と発言したことを受け、長期債を中心に売りが膨らんだ。ゴールドマン・サックス・グループは米国債先物の売り持ちを提唱した。米経済統計の改善などが理由。

◎NY金先物市場


  ニューヨーク金先物相場は続伸。一時6週間ぶりの高値となった。ドルが対ユーロで下落したことから、代替投資先としての金の妙味が高まった。

NY原油先物市場


  ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに上昇。欧州連合(EU)がイラン産原油輸入の全面禁止で合意したことから、イランが報復に出て中東からの原油供給が寸断される可能性があるとの懸念が強まった。


  EUはイランに核開発を中止するよう圧力を強める措置の一環として、同国産原油輸入を7月1日から全面禁止すると発表した。イランはこれまで、原油輸出が禁止されれば、世界で取引される原油の約20%が通過するホルムズ海峡の封鎖も辞さないと警告している。