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欧州で量的緩和の必要ない、景気後退の公算小=ECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のゴンサレスパラモ専務理事は24日、ECBによる3年物流動性供給措置が量的緩和に類似した効果をもたらす可能性があることから、欧州で量的緩和を実施する必要ないとの見方を示した。

ECBは12月21日、初めてとなる3年物流動性供給オペを行い、総額4890億ユーロを供給。ゴンサレスパラモ専務理事はこれについて、国債利回りの乱高下を緩和することにより、債務危機に見舞われた国の資金調達コストを安定化させることが目的だったと指摘。


さまざまな施策が相互に機能し、効果が出始めているとの見方から、市場心理は好転しているとの見方を示し、「欧州では民間部門への融資の少なくとも3分の2が銀行を通して行われているため、ECBが市場の機能を保全し、銀行を健全な状態に保つことにコミットしていることは周知の事実だ」と述べた。

また、欧州の経済については「ユーロ圏経済が最終的にリセッションに陥るかどうかは確かでない。第1・四半期(の経済動向)によって示されるだろう」と語った。


そのうえで「最近発表されたすべての指標は、景気が2012年に上向く可能性を示している」と指摘。ユーロ圏の2011年の成長率が約1.6%になったとみられることについては「格段に良い数字ではないが、非常に低いわけでもない」との見方を示した。