「金融当局が7.9%という失業率を警戒解除の信号と捉えるか捉えないか。もちろん捉えないだろう」とし、「当局がハト派的な政策を続けると仮定して対応した方が良い」と続けた。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、グロース氏が運用する「トータル・リターン・ファンド 」(運用資産2810億ドル=約22兆6000億円)の過去1年間のリターンはプラス10%と、競合ファンドのうち94%を上回る。
グロース氏は「われわれはデフレではなくリフレーション(通貨再膨張)を念頭に置いて投資した」と説明。「リフレーションを考えた投資というのは、米国債を保有するのであれば、実際われわれは大量に保有しているが、通常の米国債ではなくインフレ連動債(TIPS)を保有することを意味する。加えて、金融当局が量的緩和第3弾(QE3)で買い入れることを見込み、住宅ローン担保証券(MBS)も多く保有した」と続けた。