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難役ものにした愛月ひかる 4度目の新人公演主演で成長

 演出自体は初演、再演をほぼ踏襲しており、改めて良くできた和製ミュージカルであることを再認識する。終戦直後の焼け跡から回想形式でストーリーが展開、当初、献身的だった無法松が、吉岡夫人に再婚話がもちあがったころから急変、無法松のピュアで切ない心情が榛名を通して見事に伝わる。祇園太鼓の場面から幻想に入る場面は今見ても斬新かつ感動的。榛名と草野氏が生み出した畢生(ひっせい)の傑作舞台だ。