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最初から、夢を綴ってみる・その1。@ベルサイユのばら?フェルゼン編?

 わたしがもしも、『フェルゼン編』を書くならば、どうするか。

 植爺『ベルばら』を全部忘れ、1から好きに考えてみよう。


 そう、景子先生みたいに(笑)。

 物語最初に描くのは、幕が開いてライトが点いて、最初に描くものは、フェルゼンがもっともカッコイイ場面。


 チョンパではじまる光の洪水、本舞台花道銀橋、全部使ってベルサイユの超豪華舞踏会。
 「タカラヅカ」ここにあり!な舞台。


 登場するアントワネット、オスカル、アンドレたち、お馴染みのメンバー。
 ひたすら華やかなオープニングショー。
 ベルサイユ宮殿のセットは立体的で豪華なモノをどーんと作る。『フェルゼン編』なら舞台の大半はベルサイユ宮殿だもん、いろんな場面で利用可能だから、お金掛けて作ってヨシ。イケコ的な動きのあるやつ。


 その豪華絢爛場面から、アンドレが、オスカルが、「いなくなる」ことがわかるように退場する。
 次に音楽変わって、不穏な雰囲気に。
 花道に民衆登場、武器を手に「王妃を殺せ」と叫び出す。


 本舞台でアントワネットを囲んで美しく踊っていた貴族たちが、一斉に背を向ける。そのタイミングで音楽もぴたっと消えライトも消える。ぶった切り、的に、ずばっと。
 中央のアントワネットだけが、強い光の輪の中に取り残される。
 ただ、ひとり。


 聞こえるのは民衆の呪詛の声。


 そこへ。


 フェルゼン登場。


 膝を折っておののいていたアントワネットのもとへ進み出て、手を差し伸べる。
 民衆の声も消え、ふたりだけの舞台。


「ともに死ぬためにもどってまいりました…
あなたの忠実な騎士(ナイト)にどうぞお手を…」


 フェルゼンの手を取り立ち上がったアントワネットと、デュエットダンス。


 そっからフェルゼンひとり銀橋へ出て主題歌ソロ。

最初から、夢を綴ってみる・その2。@ベルサイユのばら?フェルゼン編?

 フェルゼンを主人公に1本書くなら、彼の「成長」を丁寧に追わなくてはならない。
 彼自身にアクションが少なくても、メンタル面で大きく変化してくれるなら、それは十分ドラマになる。

 『若き日の唄は忘れじ』でも思ったけど、男子のドリームだよねえ、「初恋の人(今は人妻)とその子どもを守って闘う」って。決して自分のモノにはならないひとのために、命を懸けるハードボイルド。

 で、このまま「恋が深まる過程」として、アントワネット落馬事件をやる。

 アントワネット落馬事件は、大きな意味がある。
 第一に、アンドレがオスカルを愛するきっかけになった出来事。それまでは「気の置けない親友」だったのに、一気にメーターが動いた。
 そして、オスカルもフェルゼンに惹かれるようになった出来事として、展開させていいと思う。