全身の力を完全に抜き、身体のどこにも力みがない状態を維持出来ると、どれだけ力の強い相手でも、その力を受けることがありません。
なぜ「力み」が生じるのか、自分の心の状態を「みる」ことが必要です。
一例をあげれば、「相手を自分の思い通りに投げよう」という心の働きです。相手を自分の思い通りにしようとすると、心のなかに「力み」を生み出し、それが身体の力みとなって表れます。
「相手と一体となり(一緒に)動く」とすると、心のなかの「力み」が消え、同時に身体の力みもなくなります。
初心のときは、主として技の形や身体の動きを稽古していきますが、上級者ともなれば、心をしずめ、自分の心をみることが求められています。