ＦＲＢは４日、全米の１２の地区連銀が１０月から先月半ばにかけ企業などを対象に行った聞き取り調査を基に、最新の経済情勢をまとめました。
報告書は、自動車やハイテク産業などを中心に生産が拡大し、先行きについても企業の間に楽観的な見方が出ているなどと指摘しているほか、個人消費も緩やかに拡大し、ことしのクリスマス商戦での売り上げの増加を期待する報告などが寄せられているとしています。
このほか、住宅ローン金利の上昇で夏場にいくぶん低調だった住宅市場も集合住宅などに改善が見られ、アメリカの景気は全体として「緩やか、または小幅な改善が続いている」という判断を示しています。
また今回は、議会の与野党対立がもとで１０月に引き起こされた政府機関の一部閉鎖が、旅行や観光にマイナスになったと報告されましたが、その影響は一部の地域に限られたと分析しています。
ＦＲＢは、今回の報告や、このあと発表される雇用などの経済指標を踏まえ、今月中旬に、金融政策を決める次の会合を開くことにしています。
Fed says employers stepped up hiring in parts of country | Reuters
