アメリカのケリー国務長官は１８日、訪問先のチュニジアで記者会見し、シリアの内戦を巡ってスイスのジュネーブで行われた、アサド政権と反政府勢力の協議が、具体的な成果なく、次回の日程も決まらないまま中断したことについて、「再び交渉の席につくために、どんな戦略で臨むべきか考えることが重要だ」と述べました。
これはケリー長官が、協議の行き詰まりを打開し、内戦を終結させるため、オバマ政権として新たな対応策を検討していることを示したものです。
ケリー長官は「軍事的な解決はないということは強調しておきたい」と述べ、軍事攻撃などの選択肢は取らず、あくまでも外交的な解決を目指す姿勢を強調しました。
アメリカは、アサド政権を支持するロシアと対応を協議しているほか、来月下旬にはオバマ大統領が、反政府勢力を支持するサウジアラビアを訪問する予定で、事態打開に向けた調整を活発化させています。
Looking for Syria options, U.S. remains cool to using force | Reuters
Despite a forthcoming review of options in the deteriorating Syria crisis, the White House on Tuesday signaled that President Barack Obama remains wary of any direct U.S. involvement in the three-year-old civil war.
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140218#1392720278
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140218#1392720280
