【中国無差別殺傷】死者２９人負傷１３０人超に 「組織的テロ」と当局…習体制後最悪の惨事 - MSN産経ニュース
中国南部、雲南省の省都、昆明市の昆明駅で１日起きた無差別殺傷事件で、２日の国営新華社通信によると、死者は少なくとも２９人、負傷者は１３０人以上となった。このほかに容疑者数人が現場で公安当局に射殺されたとみられる。根拠は不明だが、中国当局は「組織的、計画的な暴力テロ」として調べている。
都市で起きた暴力事件としては２０１２年１１月の習近平指導部発足後、最悪の惨事。５日開幕する全国人民代表大会（全人代）を控え、治安対策を強化していた中での事件なだけに、指導部は衝撃を受けているもようだ。
中国南西部、雲南省の中心都市、昆明にある昆明駅で、日本時間の１日午後１０時すぎ、刃物を持った集団が利用客らに無差別に切りつけ、国営の新華社通信は２日朝、昆明市政府の話として、２９人が死亡、１３０人以上がけがをしたと伝えました。
犯人グループは１０人以上いるとされ、当初このうち５人がその場で警察に射殺されたと伝えられていましたが、昆明市政府によりますと、射殺されたのは４人で、１人を拘束しているということです。
また、犯人グループは覆面をして、同じ黒っぽい服装だったという目撃証言があり、警察が残りのメンバーの行方を探しています。
さらに、新華社通信は昆明市政府の話として、「現場にあった証拠から、新疆ウイグル自治区の分離独立を目指す勢力による組織的なテロ事件であることが分かった」と新たに伝えました。
ただ、証拠がどんなものなのかは具体的に明らかにされていません。
習近平国家主席は、共産党の治安部門のトップを夜中のうちに現場に派遣し、全容解明などに全力を挙げるよう指示しました。
China blames Xinjiang militants for deadly attack at station | Reuters
