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ウクライナ ロシア軍が兵員増派か NHKニュース

クリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリ近郊で8日、軍用のトラックや通信車両およそ60台が、幹線道路を連なるように走っているのが確認されました。いずれの車両にもナンバープレートは付いていなかったものの、車列を誘導していたパトカーのナンバープレートに「ロシア」と書かれていたことなどから、ロシア軍の車列とみられます。
クリミアでは先月下旬からロシア軍とみられる集団が新たな拠点を設置する動きなどが確認されており、ロシア軍がクリミアへの兵員の増派を進めていることがうかがえます。

一方で、今月16日に予定されている、ロシアへの編入の賛否を問う住民投票について、少数民族クリミア・タタール人を中心に反対する動きも広がっています。
8日には、クリミア・タタール人の女性たちが、各地で住民投票に反対するデモを行い、このうち西部のエフパトリア郊外の幹線道路には、およそ300人が集まりました。
参加者はウクライナの国旗や「ウクライナはひとつだ」などと書かれた紙を掲げながら、住民投票のボイコットやロシア軍の撤退を訴えていました。
参加した1人は「極端にロシアに偏った勢力が、どさくさに紛れて、住民投票を急ごうとしている」と、強い口調で話していました。

ウクライナ東部のドネツクでは8日、欧米寄りの暫定政権に反発する住民らおよそ1000人が、市内中心部の広場に集まりました。集まった人たちは、ロシアの国旗を掲げながら、「ロシア」とか「プーチン」などと叫び、ロシアへの編入自治の強化などを訴えました。
参加した女性は「ここはかつてはロシア帝国の一部だったのだから、ロシアはわれわれの兄弟だ。アメリカやヨーロッパの指図は受けたくない」と話していました。
また、若い男性は「暫定政権が私たちの権利を制限するのではないかと心配している。南部のクリミアの人たちの分離独立の動きは当然の反応だと思う」と話していました。
ドネツクではこれまで2度にわたってロシア寄りの住民のデモ隊が州政府の庁舎を一時的に占拠したり、暫定政権を支持する住民と激しく衝突したりするなど、混乱が起きています。
このため、治安当局は警備を強化しており、州政府の庁舎の入り口付近では盾を持った警官隊が並んで厳重な警備態勢を敷いていたほか、警察犬をつれた警察官が巡回する姿も見られました。
9日には、ロシア寄りの住民と暫定政権支持派の住民の双方が、市内中心部でそれぞれ集会を開く予定で、緊張が高まる恐れが出ています。

ウクライナ情勢を巡って、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は8日、電話で会談しました。
アメリ国務省によりますと、会談でケリー長官は、同盟国などとともに、ロシアとウクライナの暫定政権の直接対話を仲介する用意があると強調したということです。
また同時に、ロシア軍による挑発的な行動や、南部のクリミア半島を併合しようとする動きは、外交的な解決の道を閉ざすと警告し、ロシアに最大限の自制を求めたということです。
一方、ロシア外務省は、両外相が事態の打開に向けて、今後も緊密に接触していくことで一致したと発表しました。
ケリー長官とラブロフ外相はウクライナ情勢を巡って4日続けて協議していますが、依然として事態打開に向けた進展は得られていません。

ウクライナ情勢を巡り、欧米諸国がロシアに速やかにウクライナの暫定政権との直接対話に応じるよう求めるなか、ロシアは事務レベルの接触を始めたことを明らかにする一方、本格的な対話に向けては、暫定政権が過激なグループを排除することが、ひとつの条件になるという認識を示しました。
欧米諸国の間では、アメリカのオバマ大統領とドイツのメルケル首相が7日の電話会談で、ロシアが速やかにウクライナの暫定政権との直接対話に応じるべきだという認識で一致し、対話を求める声が強まっています。
これについてロシア外務省は8日、カラシン外務次官がロシアに駐在するウクライナのエリチェンコ大使と会談し、「率直な雰囲気で話し合った」と発表し、双方の間で事務レベルの接触が始まったことを明らかにしました。
また、ウクライナの暫定政権のデシツァ外相は8日、キエフでの会見で、ロシアとの対話について、「外交的な解決に期待を持つ兆候はある」と述べました。
ただロシアのラブロフ外相は8日のモスクワでの会見で、「暫定政権は武力で政権を奪取した過激な民族主義者たちに支えられており、そうした勢力を切り離していない」と述べ、本格的な対話に向けては、暫定政権が、抗議デモに参加した過激なグループを排除することがひとつの条件になるという認識を示しました。

CNN.co.jp : 米国務長官がロシアに「最後通告」 緊張続くウクライナ情勢

米政権高官の話によると、ケリー長官はラブロフ外相に、ロシアがウクライナ南部クリミア半島などで挑発行為を続け、同半島のロシア編入を進めようとするなら「外交解決の可能性は閉ざされる」と最後通告を突きつけた。


ケリー長官は一方で、米国は関係国と協力してウクライナとロシアの対話を促す用意があると強調した。